完結させたい
セスタスがたくましくなって帰ってきた!! 負ければ最後、生と死の狭間で戦い続ける拳士たちが熱く描かれる、セスタスシリーズ第2弾がついにコミックス発売!!
空手家、プロレスラー、武人…あらゆる格闘技の強者を相手に、抑えきれぬ闘争本能を…抽出に抽出を重ねた格闘成分を…全てその拳に乗せ、叩きつける男がいた!!! 男の名は、丹波文七。「最強」の頂を欲してやまぬ男の生き様をここに記す。不滅の格闘神話、新書判で刊行!! カバーイラストは全巻新たに描き下ろし!!
夢枕獏の格闘小説・餓狼伝のコミカライズ。 作画は刃牙シリーズの板垣恵介氏です。 1996年から連載開始していますが、連載誌の休刊・廃刊が重なったせいで休載と転籍を繰り返し、最終的には週刊少年チャンピオン連載になった様子です(多分)。 ただ、最後に掲載されたのが2011年のことで、新たなる強者が現れたところで以降休載状態になり、続編が出る様子のないまま本日になっています。 原作のあるマンガですが、かなり板垣恵介アレンジされているようなので、その後の展開は小説で読むこともできないため、続筆を願います。 ただ、本作の連載開始が"グラップラー刃牙"連載中、休載に入ったのが"範馬刃牙"の後期と、刃牙シリーズも脂の乗っていた時期なので、無理に続編は描かず闘いは続くENDとしてしまった方がいいかもと思わなくもないですね。 特定の流派に属さない、ただ最強のみを目指す格闘家「丹波文七」が主人公。 プロレスリング団体・FAWのリングに殴り込みをかけたり、竹宮流柔術の師範に喧嘩をしかけるなど、様々な分野の強者と戦いを繰り返す内容となります。 中盤までは丹波文七が主人公で、途中、FAW社長、グレート巽の過去話なども挟まるのですが、それも含めてとてもおもしろかったです。 個人的なベストバウトはやはり文七vs堤城平につきます。 リングの上で、余計な解説や対話、はったりは無し、とにかく相手を痛めつけてまいったと言わせる。 言わないなら再起不能になるまでボコボコにするという、"男同志の遊び"が楽しげに描かれており、燃えるものがありました。 また、過去編ですが、グレート巽vsクライベイビーサクラも良かった。 他の格闘家も個性的で、格闘漫画として名作だと思います。 ただ、中盤以降、北辰会館主催の異種格闘技トーナメントが始まった以降は、トーナメントに出場しなかった丹波文七は解説役にまわり、初登場のキャラ紹介と使用する技術の解説や、初登場のキャラの過去の説明に比重が置かれます。 終盤もいきなり出てきた新キャラが堤をタコ殴りにするので、正直どうなのかと。 トーナメント優勝者は、北辰会館館長の松尾象山とヤラせてもらえるという話だったのですが、その約束がうやむやのままとなっているので、新キャラよりもそっちを描いて欲しいと思いました。 この辺り原作ではどうなっているのでしょうか。 読んでみたいですが、原作も未完なんですよねー。
by うにたべたい (528)毎日残業続きの平凡なSE、飯田くんの、誰も知らない密かな楽しみ、それは宅配便の夜間配達を受け取れるノー残業デーに、全国から取り寄せる美味しいお取り寄せをすることだった☆幸せ料理研究家こうちゃんもお薦めの、ささやかだけれど温かいお取り寄せ男子のおうちご飯の数々♪
全国各地の"お取り寄せ"をテーマにした作品。 一話完結型で、1話につき1つのお取り寄せを題材にストーリーを展開する構成になっています。 主人公「飯田好実」はとある中小のSE企業に務めるエンジニアで、与えられた仕事はこなすものの人付き合いが悪く、定時後はまっすぐ帰宅し、自分だけの時間を大切にする性格です。 彼の趣味が全国各地からお取り寄せをするグルメを堪能することで、避けられない人言関係や仕事に翻弄されながらも自分だけの至福のときを楽しむ日々を描いたものとなっています。 作中ストーリーの進展はほとんどなく、登場人物が増えたりキャラクターのバックボーンが語られる程度です。 大体は、家に届いたお取り寄せを飯田好実が一人で楽しむだけの回となっています。 本作の主役は毎話語られるお取り寄せ品と飯田好実によって語られる薀蓄で、お取り寄せ品の素晴らしさ、食感、味、見た目の美しさや、モノによっては開発経緯などが熱く語られます。 お取り寄せ品は実在のもので、巻末にはお問合せ先情報が記載されており、実際に取り寄せることも可能です。 また、作中、飯田好実はお取り寄せ品の感想をTwitterに投稿しますが、このアカウントも実在しているようで、リアタイで読んでいた方は併せて楽しむことができたようです。 実質、お取り寄せ品を題材にしたグルメ漫画で、読んでいると同じものが食べたくなります。 名産品の宣伝効果はすごくあったんじゃないかなと思いました。 なお、序盤で描き慣れていなかったためか、最初2巻くらいは微妙に感じました。 主人公は仕事に対して情熱が感じられず、同僚とのコミュニケーションも不全で、一緒の職場にいたら困るタイプで、そんなやつがお取り寄せ品を手にしたときだけ、一人で騒ぎ、踊るので、そんな姿は、見ていて不快に感じるところもありました。 ペラペラと薀蓄を並べてますが、これ全部独り言なんだよね?と思うと普通に不気味というか、不自然な感じを受けました。 ただ、3巻くらいかな、からは主人公の会社でのポジションも確立してきて、ただの困ったちゃんではないということがわかってきたからでしょうか、展開が自然に感じてきました。 最初の方もお取り寄せ品自体はよく描けているのですが、序盤主人公に嫌悪を感じた場合、3巻くらいまでは読んでみるのとをおすすめします。 最終回は、最終回らしくない終わり方でした。 私も完結していたのに気づかなかったです。続刊がなかなか出ないなーと思っていたら終わっていたという。 いつでも続けられそうな感じなので、続きがあるといいなぁと思います。
by うにたべたい (528)IT革命史の決定版! Mac、iPod、iPhone、iPad… 世界を変え、世界を創った企業・アップルコンピュータ。その中心にいたスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは、30年前、まだ無名だった。向かうところ敵だらけの70年代シリコンバレーを舞台とした、二人の革命に浸れ、そして熱狂せよ!!
ジョブズとウォズニアック、2人のスティーブを主役にした伝記漫画。 Apple創業から2人が一時退陣するまでが語られます。 漫画的表現があるものの史実に忠実に描かれていて、Apple創業に関わった重要人物やMicrosoft、IBM、HP、Xeroxも登場し、Appleとの関係性を学べます。 私自身Apple信者というわけではなく、PC-9821でゲームを遊んでいた頃、Macintoshの存在はグラフィック系の作業をする人向けのニッチな存在というイメージいました。 GUIは元々Appleのものという漠然とした情報はありましたが、具体的にMicrosoftがGUIをパクったのか?については知らないままでいたので、本作の内容はかなり勉強になりました。 ウォズニアックのブルーボックス自作の逸話から、Apple創業、最初期のコンピューター販売店"バイトショップ"で販売することになったApple Ⅰ、マイク・マークラ、マイケル・スコット、Apple Ⅲの失敗やPARKの見学、GUIとの出会い、そして、Macintoshと、初期のAppleについて描かれています。 描かれるのは2人の退陣までで、PowerBookや、iMacにインテルが乗るという私的に衝撃を受けた出来事については残念ながら触れられていないです。 あくまでも2人のスティーブの物語のため、ウォズニアックが関わらないiPodやiPhone、iPadまで描かれないんですね。 ただ、個人的には黎明期、今では名機と呼ばれるコンピューターが犇めいていたこの頃が最もドラマとしては輝ける時代だったと思うので、いい所で終わったと思います。 日本版も読みたいです。NECのPC98シリーズやシャープのx68000、SEGAのSC1000、主人公を誰に据えるかが難しいところですが。 なお、ジョブズのカリスマ性、影響力を現実歪曲空間という厨二なワードで言い表すことがありますが、本作はその現実歪曲空間が展開されることで周囲の人々を圧倒しなぎ倒す表現が用いられます。 ビル・ゲイツなど、同じく強いカリスマ性を持つ人物とぶつかり合うシーンでは、まるでバトルマンガのような場面になっていて、ただの歴史漫画では無く楽しめるポイントでした。 折を見て読み返したくなる作品だと思います。
by うにたべたい (528)WEB漫画の傑作がWEB界のカリスマ2人の手で運命の再始動!! かつて、この世界は魔族に滅ぼされた。 近代兵器も通じない怪物魔族の前に、人類は滅びる寸前を迎えていた。打つ手を失った人間たちは救いを求めて祈り続けた。祈る以外に道はなかった。そして神は現れた。韋駄天と呼ばれる戦いの神。彼らは突如この世に現れ魔族を倒した。現在より800年以上昔の話である――。魔族を封じて800年。時は過ぎ…平和な時代に生まれた韋駄天=戦いの経験のない「平穏世代の韋駄天達」の前に再び、魔族が復活する。神・人・魔物の800年ぶり生存闘争、開幕!!!
『WORKING!!』で大人気の高津カリノが描く、新たな“お役所”WORK4コマ!!こっちはちゃんと仕事してます…!!?
高津カリノ氏の『WORKING!!』に続くお仕事マンガ2作目。 WORKING!!では北海道のファミレスが舞台でしたが、本作では少し年齢があがり舞台は区役所です。 そこで働く人々を描いた日常4コマで、WORKING!!同様、キャラクター同士の掛け合いや恋愛模様が描かれます。 お堅いイメージのある役所の職員が主役ですが、役所の仕事はほぼ描かれないです。 全巻読み終えましたが、結局のところ、ご老人の話し相手、窓口の案内くらいしか仕事の場面はなかったように思います。 全4巻と短いように見えますが、連載期間は約7年というなにげに長期連載作品で、4コマで起承転結ついているので、実のところかなり読み応えはあります。 濃度は高かった、はずなのですが、役所の職員という仕事に関する部分はすっからかんなので、誰でもゆるく読める作品です。 主人公は複数いて、その中でも特にメインというべきなのは、一巻表紙の「山神ルーシー(略)」です。 ルーシー(略)と「長谷部豊」、「三好紗耶」の三人が、新人職員として架空の自治体"みつば区"の区役所保健福祉課に配属されます。 ちなみに、ルーシーに"(略)"とついているのはそこまでが本名ではなく、本名が恐ろしく長くて作中でも全部出てこなかったため、ルーシー以降は略されてるんですね。 ルーシー(略)は、そんな奇天烈な名前を受理した役所が憎く、探し出して文句をいうために公務員となったという事情があります。 そんなルーシーを口説くチャラ男の長谷部、おとなしいが実は非常に毒舌な三好と、そんな三人の教育係になった可哀想な先輩社員「一宮大志」、オフではコスプレイヤーな臨時職員「千早恵」、そしてそんな彼らをまとめ上げる謎の課長は、うさぎのぬいぐるみの姿をしているという、個性的な面々のドタバタが描かれた作品です。 話数が進むとヘンテコな登場人物が増えて、ワイワイガヤガヤがカオスじみてきます。 ただ、登場人物はそれほど多くなく、個人的にはWORKING!!より読みやすく感じました。 ワンクールアニメ化もしていて、アニメの方で知っている方も多く、割りと知る人ぞ知る作品だと思います。
by うにたべたい (528)本部勤務を夢見る女性警察職員・橋本檸美。憧れの警務部への転属となったのだが、配属されたのは、警務部特別対応室、通称“トクタイ”だった。業務内容は警察内の細かい不祥事やトラブルを解決、未然に防ぐという聞くだに地味なもの。思い描いた警務部との違いに困惑する檸美。その上、指導員は問題のありそうな人物で…!?