2070年代、人間は地球圏を月面にまでようやく押し広げていた。 夢とエゴに満ちた航宙士志望の青年・星野八郎太(通称ハチマキ)の成長を軸に描く、「惑う人々(プラネテス)」たちの物語。「SF」を一段階進めた大傑作。 2002年度星雲賞コミック部門受賞。2003年にはNHKでアニメ放送開始。そのアニメも2005年度星雲賞メディア部門受賞。同賞の原作・アニメのW受賞は『風の谷のナウシカ』以来だと評判になった。 しがないデブリ(宇宙廃棄物)回収船に乗り組むハチマキは、大きな夢を持ちつつも、貧相な現実と不安定な自分に抗いきれずにいる。同僚のユーリは、喪った妻の思い出に後ろ髪を引かれ、自分の未来を探せずにいる。前世紀から続く大気の底の問題は未解決のままで、先進各国はその権勢を成層圏の外まで及ぼしている。人類はその腕を成層圏の外側にまで伸ばした。しかし、生きることーーその強さも弱さも何も変わらなかった。
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 地方都市で、産婦人科医として働くゴロー。芸能界とは無縁の日々。一方、彼の“推し”のアイドル・星野アイは、スターダムを上り始めていた。そんな二人が“最悪”の出会いを果たし、運命が動き出す…!? “赤坂アカ×横槍メンゴ”の豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作開幕!!
原作 赤坂アカ× 漫画 横槍メンゴ のまさに天才どうしが産んだ作品。 赤坂アカ先生は『ib-instant ballet-』や『かぐや様は告らせたい』、横槍メンゴ先生は『君は淫らな僕の女王』、『クズの本懐』をリアルタイムで追ってたので、まさにおふたりのタッグは個人的にすごく嬉しい。 本作『推しの子』はいわゆる"転生モノ"で、1巻では表紙の天才アイドル「星野アイ」に焦点が十分にあてられ進むが、最終話あたりでは急転直下、アイの子供に転生した双子の兄妹が主人公に切り替わる。 その辺りの明暗のストーリーの書き分けと作画の落差がとてもマッチしている。 赤坂アカ先生の原作は、読み進めると確かにibのダークさとかぐやのギャグのノリがあって、確かにこれはアカ先生の作品だとわかる。 一方で、漫画の横槍メンゴ先生は赤坂アカ先生の産み出した「天才アイドル」の光の部分と「転生した双子」の闇の部分を十二分に描き出していて、その画面に起こす凄さは『クズの本懐』からも窺える。 また『かぐや』と世界設定が同じと思われ、それをメンゴ先生の作画で読めるのはファンには嬉しい限り。 アカ先生とメンゴ先生の息の合った構成はおふたりのツイキャスを聴くとわかるように、本当にプライベートでも仲が良いことによる(Twitterのやりとりでもわかる)んだろう。 まさに"約束された神作"である。
by せーふぁ (556)青春漫画の旗手が贈る思春期の眠れない夜。『富士山さんは思春期』『猫のお寺の知恩さん』で一瞬のきらめきのような思春期を描ききったオジロマコト最新作は、能登を舞台に描かれる“眠れない”高校生の思春期の夜。不眠で悩む男子高校生・ガンタは同じ悩みを抱えるイサキと出合い、放課後に学校の今は物置になっている天文台で、つかのまの眠りと、秘密を共有するという不思議な関係が始まる…… 読めば明るく笑えて、そして彼らと一緒に心地よい眠りに誘われます。そしてまっすぐに、男の子と女の子の、友達から恋愛への初々しさを描きます。<あなたの眠れない夜にも、きっと意味がある>日本人の4人に1人は睡眠障害を抱え、10代の不眠症も急増していると言われる現代、くたびれているのに眠れない、つらくながい夜に「もうひとりぼっちじゃない」と言ってくれる作品です。※インソムニア=不眠症
此処は東洋の魔窟、九龍城砦。ノスタルジー溢れる人々が暮らし、街並みに過去・現在・未来が交差するディストピア。はたらく30代の男女の非日常で贈る日常と密かな想いと関係性をあざやかに描き出す理想的なラヴロマンスを貴方に――。