はるか昔、昭和の時代に創刊された日本初の官能劇画誌エロトピア。野坂昭如氏が“エロスのユートピアたれ”との意で名付けたという、この伝説の雑誌で活躍していたのがケン月影である。御年72歳の官能劇画作家は、独特の風情の、大人の色気あふれる美女を描く。近年流行の萌え系、ロリ系と一線を画す、これぞ正統かつ古典的なエロ劇画である。ビッグコミックの歴史上、初のエロ劇画である本作はユーモアと品格を兼ね備え、様々な男女の物語を展開する。男子最高の死に方は腹上死だと信じる大金持ち。曜日ごとに異なる愛人をそろえる大親分。イケメン歌舞伎役者を食い物にする大奥の年増。美人秘書を狙う政治家、子犬で女を釣るペットブリーダー……ケン月影の痛快なエロティック勧善懲悪ドラマを堪能されたし!!
女妖怪ハーレムVS.除霊系ツンデレJK! 文武両道で女子にもモテモテな卒塔葉(そとば)くんは、16歳の誕生日の朝、奇妙な夢から目覚める。 夢の中では酒池肉林状態……しかし、その相手は、女妖怪たちだった!! クラスメートで除霊ができる女子高生・殺沢(あやさわ)さんに、“お憑かれ体質”なことを指摘され、女妖怪にモテモテな学園生活がスタートすることに! 一方、彼への想いを秘めながら素直になれないツンデレな殺沢さんは、彼を女妖怪たちの魔の手から守るため、必死に除霊方法を研究。 しかし、自家製聖水に、男魂を吸魂など…… そのやり方はいつも“ちょっと恥ずかしい”方法で!? 世界一羨ましくない女妖怪ハーレムVS.恥じらい除霊系ツンデレ女子高生の、ガチンコバトル!
▼第1話/フルカウント▼第2話/ウィニングボール▼第3話/ホームスティール▼第4話/ヒーロー▼第5話/ワイルドピッチ▼第6話/ルーキー▼第7話/ゲームメイカー▼第8話/ファウルボール▼第9話/バッテリー▼第10話/ストライクゾーン▼第11話/メジャーリーガー▼第12話/ワインドアップ▼第13話/ビール&メガホン●あらすじ/仕事上の失敗のために急きょ取引先へ向かわなければならなくなったある会社員。飛び乗ったタクシーの運転手は、ごひいきの巨人が連敗中でご機嫌ななめ。今日もラジオ中継を聞きながら運転しているが、試合の方は敗色濃厚だ。中継を聞いている会社員は、ふと窮地に立たされている巨人の投手と自分を重ね合わせてみた。そこへ運転手がその投手にゲキを飛ばしはじめ……(第1話)。付きあい始めてから今日で5周年を迎えるカップル。シャンパンを冷やし、料理を作って待つ彼女の家に、彼氏が帰ってきた。しかし彼氏は帰ってくるなり缶ビールを開けてプロ野球ニュースに没頭。ちっとも女ゴコロを理解してくれない彼氏に、彼女はついにキレてしまう……。(第2話)
▼第1話/みかえり桜▼第2話/下駄割り坂▼第3話/流れぼっち▼第4話/一代▼第5話/さくらさくら●主な登場人物/「みかえり桜」=ケイ(若いヤクザ者。組の幹部の身代わりとなって刑務所に入る)、早苗(ケイの同級生。ケイの子供を身ごもっている)「下駄割り坂」=清馬(上士の息子)、繁太郎(土佐郷士の息子)、佐市(土佐の農民の息子)●あらすじ/刑務所の看守をしていた男が定年を迎えた。自分なりに一生懸命職を全うした。思い残すことはない。しかし、ただひとつ、一度だけ服役者にウソをついたことだけが思い出される…。受刑者の車が刑務所に向かっている。何度も刑務所に入ったことのあるベテランが、その道すがらに、みかえり桜と呼ばれる秋に咲く桜があるのでカーテンを開けてくれと看守に頼む。見ると本当に1本だけ秋だというのに花をつけた桜があった。受刑者たちは驚きと歓喜の声を上げるが、若いヤクザのケイだけは「未練がましい」と見ようとしない。ケイは、組の幹部がやった殺しの身代わりとして刑務所に入るのだ。出所したら幹部にしてやるという言葉を信じて…(第1話)。▼坂本竜馬、武市半平太、中岡慎太郎らが活躍した幕末の土佐。そこには、歴史に名を残すこともなく命を散らした23名の勤皇浪士がいた。上士の清馬、郷士の繁太郎、農民の佐市は、小さな頃から大の仲良し。しかし、郷士が中心となって藩論を勤皇討幕にまとめてからは、事情が変わってきた。清馬の父は繁太郎と付き合うことを固く禁じ、繁太郎は子供ながら「これからは勤皇の時代じゃ!」と武市らに傾倒する。そんな折り、奉行所の武士を笑ったと繁太郎と佐市が因縁をつけられた。激しいリンチにあうふたり。清馬は助けようとするが、父親に止められる(第2話)。