新黒沢 最強伝説

福本伸行

3.30

2923

発刊:2013.11.29 〜

既刊21巻

『新黒沢 最強伝説(1)』巻の書影
『新黒沢 最強伝説(2)』巻の書影
『新黒沢 最強伝説(3)』巻の書影
『新黒沢 最強伝説(4)』巻の書影
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うにたべたいさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.30

58件の評価

4.3

21巻まで読みました

冴えない中年男・黒沢を主人公に据えた『最強伝説黒沢』の続編。
前作ラストは生死不明のまま唐突な幕切れだったため続きを期待する声が多かったのですが、そのまま約6年8ヶ月ほど経過し、どんな話だったかも忘れてきた頃の続編です。
前作は打ち切り終了だったらしく、あまりにもな終わり方で話題にもなっていましたが、いざやってみた続編の評判はあまり聞かない気がしますね。

主役はタイトルの通り、前作同様、黒沢です。
前作で暴走族と抗争を起こし、作中時間で8年昏睡状態となったままでしたが、その黒沢が意識と取り戻したところから始まります。
意識が取り戻ったはいいが8年の昏睡状態のダメージは大きく、身体は動かせず声も出せない黒沢が、なんとか動けるように回復するため奮闘します。
病室はゲイのハッテン場に利用され、院長は自分が成敗した元・暴走族ヘッドで、怪しい治療法の実験台代わりにしようと目論んだり、復活早々、苦難の日々が続きます。
一方で、若い女性看護師にセクハラしたり、かと思えば、病室に見舞いに来た元同僚の子供がチヤホヤされているのにヤキモチを焼いたりと、相変わらずなストーリーとなります。

穴平建設のメンバーは初期には登場しますが、序盤で黒沢はホームレスになります。
前作のキャラも少し登場するものの、知っていないと意味が通じないというほどでもなく、前作は未読でも楽しめると思います。
前作同様、熱いところは熱く、皆の胸を打ちますが、それでもやっぱり愛されない男・黒沢の哀愁漂う作品でした。

後半は合気道の師範・恋之助の八百長を暴き、直接対決をする展開となります。
その決着をもって完結するのですが、終わり方はまさかの展開でした。
前作よりは唐突感は無いのですが、これはさらに続編を期待して良いのだろうかと思いました。

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