幸せな結末、手放せますか――? 高校2年生の小松理紗は、幼なじみの佐野千紘に片想い中。 手のかかる彼の面倒をいつも見てあげているため、周りからは「佐野夫婦」と呼ばれるほど。 だが、ある日千紘から「彼女ができた」と告白され、あっけなく失恋してしまう。 「幼なじみ」という関係に甘え、想いを伝えなかったことを激しく後悔する理紗。 そんな彼女を励ましたのは、厳しくカタブツで有名な教師・夏生だった。 “恋をしたことがないのに婚約者がいる”という夏生に、理紗は「本気の恋を見せる」と宣言。 千紘を振り向かせることを決意するのだが……。 期待の新鋭作家・なま子が贈る、思い絡まる劇的ラブストーリー。 恋は、喜劇にも悲劇にもなる――。
「自慢の夫だと思っていた…“あの日”までは」 結婚2年目、29歳の文(あや)は、周囲も羨むイケメンで誠実な夫と平穏な生活を送っていた。ある日、文は夫の携帯電話に届いた意味深なメッセージを見てしまう。そして帰りが遅くなり始める夫…。「本当に仕事が忙しいの?それとも何か他に理由があるの…!?」 夫を問いただして夫婦関係が壊れるかもしれないリスクをとるか、自分の心にしまってこれからの日常を守るか…。迷いの結婚生活が始まる――。
星の神のごとき深き青――瑠璃色の瞳を持つ少女ニナは、その美しき瞳ゆえに、フォルトナ国第二王子、アズール・セス・フォルトナに見出される。三ヶ月後に、大国ガルガダの王位継承権を持つ第一王子のもとに嫁ぐはずだった姫巫女アリシャの身代わりとして。姫として作法を学び、美しく着飾り、大国を欺くことを求められたニナは、運命に翻弄されながら、一生に一度の恋に出会う。王宮恋愛ファンタジーの幕開け!