時は明治、少女時代に遊郭から身請けされた鈴も15歳。 ひとまわり以上、歳の離れた津軽を想う鈴だが、近づこうとすればするほど、津軽が解らなくなってきてーー!? 明治時代を生きる女学生・鈴の、愛と波乱の物語。
”明治中期、少女鈴は吉原の廓に売られていたが、縁あって呉服屋の御曹司・津軽に身請けされる。自分を救ってくれた津軽に感謝していたが、彼がなんの為に大金をはらって自分を救ってくれたのか解らない鈴。何も話さない津軽の本心を探ろうとするけれど!? 少女から大人になる時間を一緒に過ごすことになった鈴と津軽。ふたりの運命の恋が緩やかに動き出す、明治の恋物語。