鈍感な2人のドキドキ能力検証コメディー! 一度でいいから誰かに頼られたい高校一年生の水戸くん。そんな彼をはじめて頼ってくれた夢咲さんはまさかの「能力者」だった! 一年後来る隕石を止めるため、毎日与えられる能力を検証する彼女は超ポンコツ! でも、とってもかわいいのです♪ 水戸くんと夢咲さんの能力検証ライフは甘酸っぱくも責任重大ッ! 鈍感な2人のドキドキ「能力検証」コメディー、ここに開幕です!
この作者お得意の異能力モノがうまく活かされた一話完結のドタバタラブコメディ 「うえきの法則」「サイケまたしても」では個人的に能力の設定のガバガバさ(少年漫画的バトル漫画ではよくあるが)が気になってしまったが、この緩い作風には結構うまく作用しているというか、ギャグとして完結しているためかその適当さが気にならないようになっています。 なにより、毎回ヒロインの能力が変わりそれに振り回される主人公というこのラブコメの構図は、目新しい面白さはないが、ベタに頭空っぽにして楽しめるような賑やかなノリなので、安心感を持って読むことができます。 しかし、メインキャラにいまいち愛着が湧かないのは少し気になる点で、ちょっと捻った口調やデザインのせいなのかどハマりするほどのキャラクターの魅力はないのが、この手のコメディとしては致命的なのでは 加えて恋敵的立ち位置のキャラも設定がツッコミどころ満載なのはさておき、やはり推しになれない絶妙にツボを押さえきれていないのも、この漫画の地味さ、そこそこの印象で終わってしまう残念な点。 少年漫画のお約束のラッキースケベ要素も無駄といえば無駄で、このようなディフォルメがちな絵柄では意味をなしていないのも気になります。 ギャグに特化してるわけでもなく、キャラ漫画としても弱い、登場人物たちの関係性もうまく絡んでいないためラブ要素も強くない、可愛らしい絵柄でエロも薄い、緩い作風で地球を救う設定もシリアスにはできない、全体的に惜しい、ある意味難しい作品です。
by サ (580)1995年から2002年にかけて「ビッグコミックオリジナル」誌上で連載され大反響をよんだ『MONSTER』に関するノンフィクション「風」読みものである。2000年のある医院での惨殺事件を発端に、ヴェルナー・ヴェーバーというジャーナリストがヨハン・リーベルト事件の謎を「取材」する、という体裁で、現地の写真や資料を差しはさみながら進行していく。もちろん答えは明白であるのだが、最後まで本書がフィクションなのかノンフィクションなのか、はっきりと記述されることはない。 ヴェーバーの取材をうけ、エヴァや、ルンゲ警部といったあの面々の口からさまざまな真実が語られていく。「顔写真に関しては、撮影を固辞する人が大多数を占めたため、インタビュー後、わたしの記憶にある彼らのスケッチを載せることで代用した」とあるように、スケッチ風に生き生きと彼らが描かれているのはファンにはうれしいところ。