樋山那智、ソフトボールに汗を流し、日焼けに憧れる平凡な中学生。彼女は同級生の宇津見君が抱える重大な秘密を知ってしまう。それは彼に「しっぽが生えている」ということ。「みんなと違う」ことに戸惑い傷つきながらも、ふたりが心を通わせあう、10年間の物語――。
ブタのような尻尾がオシリに生えた不思議な体の男の子と、そんな彼に恋した女の子の10年を巡るラブストーリー。 出だしでハッピーエンドが待ってることは分かるのですが、それを知っててもそこまでの過程にドキドキしてしまう。 尻尾ということで、ちょっとファンタジー味のある設定に見えますが、特別な体を持って生まれたことでまわりから偏見の目で見られたり差別される、という実際の世の中においても形は違えど存在する、同質の苦しみや悩みを題材にしています。 たしかに重ための内容ではありますが、絶妙なコメディタッチと佐原ミズ先生の流石の美しい絵柄に手を引かれ、読み味は苦しいものではありません。 思春期から大人への階段を上っていく登場人物たちの繊細な心の揺れ動きを感じれる良作です。
by tomoki (83)どんな家にも必ず、大なり小なり“問題”がある。恋に友情に忙しい、華の女子高生・田処志乃(たどころ・しの)。彼女の悩みは、引きこもりの兄・保(たもつ)の存在。親しい友人にも、自分はひとりっ子であると偽り、頑なに秘密にしてきた。そんな志乃の気も知らず、保が突然「脱・引きこもり宣言」をして――。まだ間に合う!? 作り直しの“家族”物語、開幕!!
【「花と悪魔」「黒伯爵は星を愛でる」の音久無、待望の最新作!!】『その執事、お嬢の前では少々××が過ぎるようで…?』執事・黒星は自由奔放、他人の話は聞く耳持たず。おまけにこの方、ドの付く××なんだとか…。しかし一番の問題は……内弁慶な女子高生お嬢・紫が、黒星に恋心を抱いていることで――? 執事×お嬢の従順ならざる恋の戯れ、幕開けでございます。
「私、おっさんだった!!」孤児の少女・レンは身売りされる途中で、前世の記憶を取り戻す。レンの前世は、三十代の男性研究者だったが、転生して今まで孤児として生きていたのであった。レンは、その身に秘められた魔法の才能と、前世の科学的知識を駆使して、ひとり過酷な異世界を生き抜いていく。