神崎裕也さんの作品の書影

神崎裕也

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神崎裕也の作品

一覧
『ウロボロス』の書影

ウロボロス

3.58

9655

発刊: 2009.5.2 ~

完結・全24巻

龍崎イクオと段野竜哉は、最愛の人を亡くした15年前の事件をきっかけに、ある巨大組織に守られた男への復讐を誓う。因縁の男を探し出す為に、そして復讐を果たす為に、龍崎は刑事になり、段野は極道になった。二人が追う男が身を置く巨大な組織、それは……日本の警察機構!読む者の心を揺さぶる本格ポリス・エンターテイメント、第1巻!!

『不能犯』の書影

不能犯

3.39

4895

発刊: 2014.0.4 ~

完結・全12巻

数々の変死事件現場にあらわれる謎の男・宇相吹正。しかし、誰も彼の犯行を証明することができない。人は彼を、犯罪を実証することができない容疑者「不能犯」と呼ぶ…。憎悪、嫉妬、欲望そして愛…… 宇相吹は依頼人の歪んだ思いに応え、次々と人を殺めていく…。戦慄のサイコサスペンス開演!!

『チェンジザワールド  -今日から殺人鬼-』の書影

チェンジザワールド -今日から殺人鬼-

3.37

1917

発刊: 2018.9.2 ~

完結・全5巻

自称・社会不適合者のダメ男斉藤唯一は、ひょんなことからエリート警察官・光宗朔太郎と身体が入れ替わってしまった!? 意識は元のままだが身体は別。このままエリート刑事の人生を謳歌できるかと思いきや…その身体にはある重大な秘密があって…!? 『ウロボロス』の神崎裕也が贈る、衝撃の本格サスペンス始動!

『亜熱帯ナイン』の書影

亜熱帯ナイン

208

発刊: 2006.0.4 ~

完結・全3巻

東京の南、約850キロに浮かぶ亜熱帯の楽園、三原島で火山が噴火し、全島民が避難を余儀なくされた。島でただ一つの高校の野球部のエース、北沢前は、避難先の都内でかつての相棒、小比類巻ユキオから野球部の廃部を知らされる。それぞれが別々の高校に行き、闘うことになった元チームメイトたちの運命は……!?

PO(プロテクション・オフィサー)、それは暴力団から一般市民を護る、警察が新設した身辺警戒人──。内勤希望の斗ケ沢孝臣は、何故かこの任務を命じられ謎の敏腕PO・加護晄とコンビを組まされるが、彼の正体はなんと…!?「天国(殉職)に一番近い部署」と言われる、危険極まりない任務が始まる…!『ウロボロス』の神崎裕也が放つ、新たな警察サスペンスの傑作登場!!

作品レビュー

一覧

3.0

12巻まで読みました

メモ:202312

不能犯

レビュー(131)件

完結・全12巻

3.0

12巻まで読みました

記録

不能犯

レビュー(131)件

完結・全12巻

4.2

12巻まで読みました

依頼相手をマインドコントロールして自ら死の道を選ばせる殺し屋「宇相吹 正」を主人公にしたサスペンスもの。
人の醜さ、身勝手さ、対象人物の心に潜む闇につけ込んでターゲットを自殺させる、あるいは第三者に殺害させるやり方で殺人を完了させるため、そう仕向けた者の検挙が難しいことから、宇相吹は通称"不能犯"と呼称されています。

基本的に一話完結の作品で、毎話様々な理由から、相手を殺したいと思っている依頼人が登場します。
言葉巧みにターゲットに近づき、疑心暗鬼にさせて思い込みから自殺、あるいは殺人をさせるのですが、大抵は実は依頼人の早とちりだったというオチが付き、「愚かだね 人間は」 というセリフとともに幕を閉じます。
宇相吹のマインドコントロールはテレビで見るようなものとは比較にならないほど強力なもので、ほとんどの人が見つめるだけで瞬間的にかかります。
ほぼ無敵の能力で、大抵の人は自由自裁にコントロールされるのですが、ごく稀に効かない人間が現れます。
第一話で宇相吹により間接的に殺害された警部補「夜目 美冬」の敵を取るため、マインドコントロールの効かない刑事「多田 友樹」がもう一人の主人公として、宇相吹を追いかけます。

殺人の依頼人はまちまちで、高校生やギャンブル狂の中年もいます。
依頼に対し報酬を受け取っている様子はなく、終盤にはその目的のみが明かされますが、最後はスッキリしない終わり方でした。
それほどの能力を持つ宇相吹が何者かについては明かされることなく、そもそも人間なのか、わからず仕舞いです。
正体を追い詰めつつありながら、結局、存在が世間に堂々と放たれたままで終わるため、主人公は交代となると思いますが、続編があると嬉しい終幕でした。

ラストには不満が残るものの、毎話ストーリーは凝っていて面白かったです。
ただ、後味の悪い話がほとんどです。
ターゲットになって殺される人は、殺されるほどのことをしていない人、そもそも何も悪くない人が大半で、宇相吹はそれを承知の上で殺し、結末をほくそ笑みながら眺めるような内容なので、それを前提として読む必要があります。
宇相吹の周囲の人物も人の命を重視しないアレな人だらけです。
等身大の大人たちが現代社会で展開する物語なのにファンタジーかバトルマンガのように殺される、それにも関わらず妙に説得力のある作品でした。

不能犯

レビュー(131)件

完結・全12巻

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