そこは、罪を背負ったものが辿りつく町 架空の町“カロチーラ”を舞台に描かれる、罪と裏切りと再生の連作集。 Story of Carocheila 「カミキリ」 母親の死を自分のせいだと思い、罪の意識に囚われる少女・ミルラ。 行くあてもなく電車に乗ったミルラは、カロチーラで散髪屋を営むルーと出会う。 少女と青年の再生の物語。 Story of Carocheila 「Scissor」 ふたりでの生活を始めたルーとミルラ。 穏やかな毎日を送るふたりの前に、シェンナと名乗る女性が現れる。 シェンナとルーには、拭いがたい“過去”があった。 贖罪と希望の物語。 『ジゼル・アラン』の笠井スイが、個人誌として発表していた幻の作品群を単行本化。 同時発売の「マリア様のいない町 -Story of Carocheila-」には、 「Solitude」と「金雀枝(エニシダ)」の2編を収録。 全4遍からなる架空の町“カロチーラ”の物語。
南アフリカ・ケープタウン。そこに世界最高峰の技術を持つ楽器修理の専門家が住んでいます。どんな楽器でも依頼人のリクエストに応えて修理するスゴ腕のマイスターは、なんと西アフリカ出身のうら若き女性。「WESTWOODVIBRATO」というそのアトリエこそ、義足の天才楽器修復士コーネリア・ボボ・ウォッシャーの仕事場なのです。彼女の手にかかった楽器たちは、依頼人の心をも癒やし、彼ら想いを届けるためにアナタを小旅行へと誘います。コーネリアの紡ぐ心の旅へ、ようこそ。かつての内戦によって左足を失った彼女、頭部にもいまだに被弾したまま、そのカケラが埋まっています。痛みや発作を越えて、彼女は闘います。争いのない世界が実現することを夢見て。だからこそ、この物語を読んだ人は、コーネリアが起こす小さな奇蹟の目撃者となるのです。あなたも目撃者になりませんか?この本を手にしたとき、アナタは目撃者となり、アナタの心をも癒やす旅が始まりまるのです。