男子のみを襲う謎の疫病が国中に流行り、男子の数が激減。男女の立場が逆転した世界に生まれた貧乏旗本の水野は、大奥へ奉公することを決意する。女性の将軍に仕える美男三千人が集められた女人禁制の場所・大奥で巻き起こる事件とは…!?
関ヶ原の戦より4年、千人斬り伝説復活す!手には5尺の大太刀(おおだち)、背には太極図(たいきょくず)の紋、面(おもて)には鬼が如き深紅の眼(まなこ)!百万両の賞金首、その名は鬼眼の狂(おにめのきょう)!!賞金稼ぎ椎名(しいな)ゆやが知り合った薬売り、壬生京四郎(みぶ・きょうしろう)のもうひとつの顔が、鬼眼の狂だった。運命に導かれた2人の旅がはじまる――。
花のお江戸に暮らす青年武士・磯部磯兵衛の夢は立派な武士になること。そのため武士道学校に通い、日々精進…する予定!? 実際は励まず学ばず勤しまず、ぐっだぐだな日々を送る磯兵衛の物語、幕を開けるで候。
月並半兵衛はある藩の剣術指南役。あることで脱藩し、江戸へ。ひょんなことで江戸の夜廻りの仕事を月一両ですることに…。それから八年。家族は、こまっしゃくれた八才の娘さやか。夜鷹の協力も得て江戸の夜の悪を退治するのだ。
1966年には兄である平田弘史が南條範夫原作『駿府凄絶大仕合』を手がけ ているが、平田の描いたこの劇画は駿河城御前試合第二試合以降の話を元にした ものであり、平田版では「無明逆流れ」は収録されていない。弟であるとみの描 いた本書は寛永6年9月24日、駿河大納言徳川忠長の面前で行われた駿河城内の全 11組の真剣試合の第一試合にあたる。また、現在「チャンピオンRED」で連載 中の『シグルイ』の原作でもある。 『美童記』は五代将軍綱吉の頃の物語である。徳川家は五代目を重ね天下はすこ ぶる泰平。しかし風俗は壊乱、男色大流行の世相をみせた時代である。そしてこ の物語はそうした時代に悲しくも容姿端麗に生まれてしまった男の時代に翻弄さ れながらも己を貫く姿を描き出した作品である。