藤原カムイファンにとってまずうれしいのは、「過去のイラストやデザイン素材をかき集めた」その圧倒的な「画」の分量である。タイトルが、画像データの総量を表す「40GB」(40ギガバイト)として出版されたのもうなずける。 <p> 藤原カムイの名が世に広く知られることになったのは、おそらく1983年に刊行された初の単行本『DE JA VU』だろうが、それ以降の名だたる作品はもちろんのこと、高校の漫画研究部で描いた作品、ゲームのキャラクター設定、パッケージイラスト、各作品での下書きや落書き、ボツ企画などこれまで世に出ることのなかった「画」が1960年、70年、75年…と、時系列で整理されている。巻末には、年代別に初出の作品リストがまとめられている。 <p> 『藤原カムイ画集40GB sideA』『藤原カムイ画集40GB sideB』の2巻構成からなる画集のうち、「sideB」では、1989年から2000年までと年代不明の作品を収録。漫画家として世に出た著者がさまざまなメディアへと活躍の場を広げていく様を追うことができる作品集となっている。(中野裕幸)
フツーの女の子の北川みかは、姉・羽月の珍発明でエッチな騒動に巻き込まれてタイヘンな目に…。「かすみ♂」と「魔法少女るかなー」を収録した伝説的漫画の電子版ついに発売!!新作みかにも個人サイト「水兵ききの部屋」で連載中!http://kikisuihei.skygreen.info
2005年3月に発行された後、少年誌と思えない過激表現が当時のネット民に大ウケ。 まとめブログやニュースサイトが取り上げた結果、異例の人気作になったという経緯のある作品で、私自信も当時、祭りに乗っかる形で購入した記憶があります。 元々ガンガン系の雑誌に読み切りとして掲載された作品だったのですが、評判が良かったためその後3話まで掲載。 本書は、その3話と"みかにハラスメント"以前に描かれた読み切り2作を追加して1冊にまとめたものになっています。 なお、"みかにハラスメント"に関しては、本書以降も同人誌やWebコミック等で続編が描かれている様子です。 普通の女の子「北川みか」が、なんやかんやエッチな騒動に巻き込まれてしまうという展開です。 少年誌なのにエロ漫画よりエロいと評判でしたが、絵は独特なロリ系で人によって好みの別れるところだと思います。 確かに少年誌にしては過激なエロ表現がありますが、"エロ漫画以上"かというと誇張があって、表現は婉曲的でソフト、エロいっちゃエロいけど、オヤマ!菊之助とかの方が個人的には過激と思います。 ただ、本作が受けたのは絵というよりシチュエーションだと思うんですよね。 ごく普通の女の子が姉の珍発明や突然現れた謎の天才ちびっ子によって、"不可抗力で"エロい目にあわされるのが、行動しないネット民に受けたのではと思います(かくいう私もその1人ですが)。 当時を知る方には懐かしい作品です。 懐古するため読みましたが、今初めて読んでどうかというと微妙なところです。 ある一定年齢以上の方は知っている作品と思うので、話のネタに読んでおくのはありかと思います。
by うにたべたい (528)