クリスマスを一人むなしくコンビニバイトに費やした日野三春は、その夜、黒いサンタ服の男に遭遇する。「悪い子の所には、黒いサンタがやって来る」そう語る男に「悪い子」だと告げられた三春は、突如、サンタの袋に“捕食”され…!? 気づけばそこは、世にも奇妙なサンタの会社!! 悪い子は、サンタのために強制就労!? 手厚い待遇で可愛い同僚もいるけれど、この仕事夢(ホワイト)か悪夢(ブラック)か!!?
この世界では、廃人こそが最強 ネットゲーム「プラネット」において最強と呼ばれる4人組がいた。 4人組の名前は”赤羽一家”。彼らはネットゲーム上の疑似家族だった。 互いには知らないが、彼らの正体は現実世界で崩壊した本物の家族である。 引きこもりの長男、優等生の次男、我が子から尊敬されない父親、家庭を顧みない母親… 彼らは家族のぬくもりを知らない。 ネットゲーム上の家族が仮初めのぬくもりである事も知らない。 そして互いが本当の家族である事も知らない。 赤羽一家を中心としてネットゲーム『プラネット』の中で繰り広げられる、 モンスターとのバトル、ギルド同士の戦い、そして最終標的”黒い鳥”をめぐる権謀術数… 物語は現実世界を、そして現実の家族を巻き込んで大きく動き出す―
『ミッドナイトブルー:色の名称。「真夜中の青」と形容される、ほとんど黒に近い青のこと。濃紺よりも暗い紫みの青。中国明朝の磁器に用いられた釉薬から名前がついた「ミンブルー」に由来するという説もある。』 ――それは高3の夏「卒業しても2年ごとに集まって4人で火星観測をしよう」そう約束した2日後に、彼女は交通事故で死んでしまった。天文部の同級生だった僕たち3人は彼女との約束を守り、2年に1度集まっている。そこには、僕にしか見えていない彼女も来ているけれど―――…。(「ミッドナイトブルー」) 戻れない青春の日々を大事に慈しむ表題作他、ノスタルジー溢れる短編全7編を収録。新世代の叙情派ストーリーテラーが贈る傑作短編集。―― 人生の宝箱に入れたくなる物語たちをあなたへ ――
個性派作家・たらちねジョンが描く、ファミリールーツジャーニー。 これは、母の遺言から始まる俺と家族の物語――。日本から出たこともなかった大学生・大空が、亡くなった母の遺言に従い、彼女の死を友人達へ伝えに欧州へ渡る。そこで出会う、家族の記憶、真実、想いとは…。
育成スキルはもういらないと、勇者パーティを解雇された主人公・エイガは退職金のかわりにもらった【領地】遠雲(とくも)を訪れる…。その【領地】には、とんでもない秘密があった!?