「近所に世界の全部がある―――」ハダカで笑って、ゆっくり泣いて、近くの遠くまで散歩しよう。きっと大切になる、10年の月日と17つの物語。《収録作》『ハダカヨメ』ひとり裸で家事を楽しむ妻。そんな秘め事を知らぬ夫。結婚2年目の夫婦が直面する知られざる小さな大事件。『はっぱの人』離婚して失意に沈む男が頭に葉っぱの生えた店員に助けを求める。葉と愛の発生の瞬間。『サイコンクエスト』ママの再婚相手が現れた。決戦は誕生日。パパを忘れられぬ子が勇者となる成長譚。他、多数の作品を240ページの大ボリュームでお届けします。『このマンガがすごい! 2020』(宝島社)オトコ編 第9位『パンダ探偵社の』の著者・澤江ポンプが贈る最高のユーモア。
時は昭和中期。田舎から、東京郊外の本屋の旦那様の所に嫁いできた“奥さん"。 しかし旦那さんはすぐに亡くなり、奥さんは本屋を一人で切り盛りすることに。 商店街の人々をまきこみながら、独自の書店商売を繰り広げる奥さんの「恋物語」。
終戦から10云年後、東京にある一軒の小さな本屋さんのはなし。 主人公はその本屋さんに、半ば口減らしのような形で田舎から嫁いできた、何も知らない奥さんです。 ただし、物語スタート時点ですでに旦那さんは他界しており、未亡人となっています。 辛うじて読み書きはできるが、仕入れや販売は疎か、米の炊き方も知らない奥さんはお向かいの八百屋の長男に本を読み、自分で生きるための努力をしろと叱られます。 何も知らない奥さんは本を読み、様々なことを学んで、死んでしまった旦那さんに近づくため"本屋"となる決心をするというお話。 高橋しんさんは"最終兵器彼女"以降、世界系SF作品が中心だったのですが、本作は終戦後の東京という舞台で、潰れかけた本屋が息を吹き返すという話なので、氏の作品としては珍しいといえます。 氏のデビュー作の"いいひと"に近いものを感じました。 普通に考えてありえない手法で成功を得るのも"いいひと"の高橋しんらしいです。 ただ、本作は一冊で完結しており(関連の短編集がありますが)、駆け足な内容になっているため、成功もトントン拍子で、色々唐突な印象を受けました。 できれば同じ内容を4,5冊かけてじっくり読みたかったかなと思います。 特にどんでん返しや伏線はないのですが、ほっこりと感動できる名作です。
by うにたべたい (528)Instgramフォロワー 15万人! ふせでぃの描き下ろし長編コミック。派遣社員、彼氏なし、忘れられない元カレ&セフレあり――派遣社員として都内で働く斉藤アキ。会社に行って、家に帰って、ごはんを食べて、なんとなく毎日はすぎていく。少しずつ結婚していく同世代の女子たち。次々、幸せになっていく周囲。あの頃に付き合っていた彼氏のことを、つい考えてしまう日々。でも、合コンで出会ったイケメンとなんとなく寝るだけの関係は続けている。毎日少しずつ感じる将来への不安、元カレへの気持ち、変わっていくセフレとの関係――「愛してくれなんて言わない。抱きしめてさえくれたら、もうそれでいいんだ」※こちらは「電子書籍版」です。書籍版と、巻末のおまけページの内容が一部異なります。