女は殿方に媚びを売ることしか脳がない貴族社会にうんざりしているハルミッヒ辺境伯令嬢アンナ。ある日、帝国最強と呼ばれた父が戦死し、窮地に立たされたハルミッヒ辺境領は、男勝りで令嬢らしくない彼女を貢物として敵国へ売る決断をする。同情する姉妹たちを尻目に、アンナは“ある計画“を企てていた――。
女は殿方に媚びを売ることしか脳がない貴族社会にうんざりしているハルミッヒ辺境伯令嬢アンナ。ある日、帝国最強と呼ばれた父が戦死し、窮地に立たされたハルミッヒ辺境領は、男勝りで令嬢らしくない彼女を貢物として敵国へ売る決断をする。同情する姉妹たちを尻目に、アンナは“ある計画“を企てており…? こんなに心身ともに強い辺境伯令嬢は今まで見たことがございません…!英雄騎士の血を受け継いだアンナは剣の腕も男性たちに引けをとらず、売られることに対しても恐れをみせず、父の敵討ちに復讐心を燃やす、本当にカッコいい令嬢です。この作品の時代の流れに反逆していくような姿勢にしびれます。女性もバリバリ働く現代にぴったりで、窮屈な世界をぶったたこうとする彼女の勢いが大変爽快感があり、応援せざるを得ません。この作品を読んだら誰しも彼女のようになりたいと思うのではないでしょうか。 男勝りな性格のアンナは、剣を持てば母に怒られ、周りからもさげすまれていたのでいつしか姉妹たちと同じように男性の前で媚びを売ることの方が楽だと気付き、この世界の在り方を諦めていた。のですが、その気概を認めてそこに惚れたと言ってくれるケネス王子…。今まで誰も受け入れてくれなかった自分のありたい姿の部分に対して、認めてもらえるってこの上ない喜びだし、相手を信頼したくなる。お互いがなくてはならない理由みたいなものもあって、ふたりの関係性がどんどん尊くなる予感…! そして、青年漫画のような勢いのある作画、絶望や憎悪の表情の演出力などもただの女性漫画ではないなぁと!ストーリーもただ、王子に溺愛されるだけの作品ではなく、"貴族制度"を変えるという目標もあるので、それに向って一歩ずつ進んでいく過程も良いです。それでいて展開もダラダラしていなく、スピード感があるのが売れている理由だと思います。今後も楽しみにしております!!!
by れとれとさん (961)紋章によって魔法の適性が決まる世界。神聖ルクシア帝国の第六皇子・アレクは七歳のとき、使えばたちまち悪魔になると言われている【闇魔法】の紋章を授かる。周囲に蔑まれ、宮殿に引き籠るようになったアレクは人生の最期、一目見たいと一度も使ったことがなかった【闇魔法】を使った。だが実はアレクの紋章は、悪魔に身体を乗っ取られずに【闇魔法】を使うことができる特別なものだった!そのまま息絶えた――はずが、目覚めると子供の頃に戻っていた!七歳の自分に逆戻りしたアレクはあらゆる魔族を【闇魔法】で眷属にし、その最強の仲間とともに理想の国を作っていく――!『小説家になろう』発、嫌われ皇子による人生やりなおし・辺境開拓ファンタジー開幕!!
魔法第一主義を掲げるリース王国で、魔力ゼロ、スキルは物を温めるだけの公爵令嬢・ユオは、家族から能無し扱いされ、危険な辺境に追放されてしまうことに…!?しかし、たどり着いたその村では、不思議な水が溢れており…?あたためスキル×温泉パワーで辺境開拓!? 異世界温泉物語開幕!!
王都に住む子爵令嬢・クラリスは、「ファーレンハイトの宝石」とも称される美しい姉と常に比較され、家族に虐げられて生きてきた。十九歳になったクラリスは、戦果の褒賞として「人喰い辺境伯」との異名を持つ、ジークフリート・グーテンベルクに姉の身代わりとして嫁ぐことになる。ところが辺境伯ジーンは無口で無表情ながらもクラリスを思いやる、包容力に溢れた魅力的な人物だった。それでも「身代わり花嫁」であることに負い目を感じるクラリスは、なかなかジーンへ心を預けられないでいた。そんなある日、突然姉の婚約が決まったと呼び出しを受けたクラリスは、ジーンと二人で王都へ向かう。王都ではこれまでにない心温まる楽しいひと時をジーンと共に過ごしたクラリス。だがそれも姉との対面で一変、クラリスは自分の生家「ファーレンハイト家」の歪みに直面する――! 不遇の令嬢が辺境の地で最愛の人と「幸せな結婚」を掴む、王道ラブファンタジー第2巻!