売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される

小椋あん/COMICROOM

3.30

(17件)

発刊:2022.12.09 〜

既刊4巻

『売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される(1)』巻の書影
『売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される(2)』巻の書影
『売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される(3)』巻の書影
『売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される(4)』巻の書影
ばんばんさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.30

17件の評価

4.5

1巻まで読みました

女は殿方に媚びを売ることしか脳がない貴族社会にうんざりしているハルミッヒ辺境伯令嬢アンナ。ある日、帝国最強と呼ばれた父が戦死し、窮地に立たされたハルミッヒ辺境領は、男勝りで令嬢らしくない彼女を貢物として敵国へ売る決断をする。同情する姉妹たちを尻目に、アンナは“ある計画“を企てており…?

こんなに心身ともに強い辺境伯令嬢は今まで見たことがございません…!英雄騎士の血を受け継いだアンナは剣の腕も男性たちに引けをとらず、売られることに対しても恐れをみせず、父の敵討ちに復讐心を燃やす、本当にカッコいい令嬢です。この作品の時代の流れに反逆していくような姿勢にしびれます。女性もバリバリ働く現代にぴったりで、窮屈な世界をぶったたこうとする彼女の勢いが大変爽快感があり、応援せざるを得ません。この作品を読んだら誰しも彼女のようになりたいと思うのではないでしょうか。

男勝りな性格のアンナは、剣を持てば母に怒られ、周りからもさげすまれていたのでいつしか姉妹たちと同じように男性の前で媚びを売ることの方が楽だと気付き、この世界の在り方を諦めていた。のですが、その気概を認めてそこに惚れたと言ってくれるケネス王子…。今まで誰も受け入れてくれなかった自分のありたい姿の部分に対して、認めてもらえるってこの上ない喜びだし、相手を信頼したくなる。お互いがなくてはならない理由みたいなものもあって、ふたりの関係性がどんどん尊くなる予感…!

そして、青年漫画のような勢いのある作画、絶望や憎悪の表情の演出力などもただの女性漫画ではないなぁと!ストーリーもただ、王子に溺愛されるだけの作品ではなく、"貴族制度"を変えるという目標もあるので、それに向って一歩ずつ進んでいく過程も良いです。それでいて展開もダラダラしていなく、スピード感があるのが売れている理由だと思います。今後も楽しみにしております!!!

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