中学生の三木涼太は、母ひとり子ひとりで仲むつましく見えていたが、いつも母は息子の一挙手一投足に怯えていた。一方、クラスメイトの笠井薫は過保護な親に辟易し、自分がイジめられるのはの母親が悪いと考えていた。そんなある日、イジメを助けたことがきっかけで、ふたりははじめて会話をするが…!? 究極の母性に取り憑かれた少年のサイコ・サスペンス!
養母と暮らす中学生の主人公、三木涼太。 最序盤は仲睦まじい親子関係のように見えますが、勿論そんなものは虚像です。 涼太の生い立ちは詳しく述べられていませんが、「理想の母親」を探して物語開始以前から様々な女性のもとで暮らしていた様子。 そしてそんなひと回り、あるいはふた回り以上歳の差があろう養子の機嫌を取ろうと必死な養母。 また涼太の友人となるいじめられっ子の薫とその母。 病的はまでに過干渉な母。こちらの親子関係も歪でおかしいです。 つまるところ、登場人物全員頭のネジが飛んでいます。 コマ割りは描き込みがすっきりしていて読みやすく、絵に癖もないのでとっつきやすいです。 でもところどころ生理的嫌悪感を煽る描写があって、さすがに手放しにおすすめはできかねる作品。 サイコサスペンス好きならおすすめです。
by せーふぁ (1046)「病理」「産科」「放射線科」、18のスペシャリストが活躍する病院に誕生した、19番目の新領域、""患者を診る""という専門医。それが、総合診療医である。物語の中で見た「なんでも治せる」お医者さんに憧れる、3年目の女性医師・滝野は、細分化された専門領域で、それぞれの専門を極めることを是とする医者のシステムの中で、理想と現実のギャップに悩んでいた。そんな中、滝野の前に、総合診療医・徳重が現れる!
森川藍は都内で働くバリキャリOL。残業や深夜帰宅は当たり前、結婚ラッシュどころか終電にすら乗れない日々を送っている。そんな彼女が拾ったのは、とびきり綺麗な16歳の男の子・凪沙だった。猫のようにマイペースな凪沙との出会いが、藍の日常を少しずつ変えていく…。 癒し度100%・ホームスイートドラマ!
森川藍は都内で働くバリキャリOL。残業や深夜帰宅は当たり前、結婚ラッシュどころか終電にすら乗れない日々を送っている。そんな彼女が拾ったのは、とびきり綺麗な16歳の男の子・凪沙だった。猫のようにマイペースな凪沙との出会いが、藍の日常を少しずつ変えていく…。 1話の感情がぐちゃぐちゃになったところの藍への感情移入がすごかった…。辛いことがあると、「立ち直り方しってるから私は大丈夫」って考えちゃってそれが余計に自分をひとりに感じさせるんですよね。怒涛のセリフラッシュで完全に心持ってかれたなぁ。 凪沙は最初、懐かない猫みたいな存在だったけど、藍の人柄に触れていくうちに、心を開いていくところも本当に猫らしくて、癒しのようなきゅんを感じた。しかもこの年の少年って、驚くほど男性へと成長していくのが早いんですよね。そんな成長過程もしっかり描かれていて、男らしくなる凪沙に、また別のきゅんを感じられる。2度おいしいですね。 こちらの作者さん、場面の雰囲気の作り方がめちゃくちゃ上手だと感じた。ふたりだけの空間、そこに漂う空気感をコマ割りとアングルで緻密に表現している。
by れとれとさん (961)