少年サンデー誌上で大人気を博した藤田和日郎が描く名作!! 伝説の「獣の槍」を操る少年・うしおと、五百年ぶりに解放された妖怪・とら。この不思議なコンビが贈るハイパー伝奇ロマン!!小学館漫画賞受賞作品。
自然界を超越した異形の生物──HA(ヒューマナイズド・アニマル)。それは遺伝子を”設計”された、ヒトと動物とのハイブリッド。HAが備える驚異的な身体能力は、野心を抱く人々の策略によって殺りくの現場へと投入され、その真価を発揮していく。ヒトは何のためにこの異形をデザインしたのか──その背景には、人類の未来へとつながる壮大な計画が横たわっていた! 稀代の表現者・五十嵐大介が放つハードSF、ついに登場!
近未来――世界は多様なドラッグの出現によって、様々な精神世界を体験できるようになっていた……。イメージの天才・小池桂一が、衝撃的な筆致で縦横無尽に描く、トリップシーン! まるでジェットコースターのように流れる幻想の洪水を、ぜひ体験してください。
第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作「夏休みの町」を収録した、新しくて懐かしい魅惑の作家、町田洋の初期作品集!眠れない建築士と建物の声を聴く男。丘の上の戦闘機とありふれた夏休み。君に会えない僕と屋上で見上げた空。夜とコンクリート。平坦な日常にある、もう一つの地平に見たことのない景色がある。町田洋の静かな世界がここに!
宮崎駿が描き下ろしたオールカラーの絵物語。1982年「アニメージュ」にて『風の谷のナウシカ』の連載を開始したのとほぼ同時期に描かれた作品である。水彩の淡い色をいくつも重ねて着色した絵が美しい。 <p> 作物の育たない貧しい国の王子シュナは、大地に豊饒をもたらすという「金色の種」を求め、西へと旅に出る。つらい旅の途中、人間を売り買いする町で商品として売られている姉妹と出会う。彼女らを助けた後、ひとりでたどり着いた「神人の土地」で、金色の種を見つけるが…。どんな状況にあっても、生きようとする人間のたくましさ。強い心だけが生みだすことのできる、やさしさ。そして、弱さと無力さ。宮崎は、短い物語のなかに、そんなものを、ただそのまま描き出してみせる。 <p> 世界観の作りこみとそれを表現する絵の力は圧巻。特に「神人の土地」にあふれる虫、植物、巨人、月の造形には、一切の迷いが見らない。彼の頭のなかに広がる原風景を見せられているようで、生々しいほどの迫力に満ちている。死と生、喜びと恐怖の一体となったこの世界観は、以降の宮崎作品にも幾度となく登場する。 <p> チベットの民話に感銘を受けた宮崎が「地味な企画」ということでアニメ化を断念し「自分なりの映像化」を行ったものが、本作である。だがアニメという万人に向けた形をとっていれば、また違うものになっていたはずだ。淡々と、厳かに物語が進行する本書の独特の雰囲気は、絵物語という形態であればこその魅力といえるだろう。(門倉紫麻)
3.82
2382
発刊: 2014.05.23 ~
完結・全1巻
新刊通知
a好きなものは世の中にいっこでいい。大切なものに代えがあるのは、さみしいから。…第一話「明日も触らないね」よりこれまでにないマンガ表現を模索する絵柄や描写で、評論家や目利きの書店員から2010年代を牽引する逸材として注目を集める宮崎夏次系の最新作。今作では、人間のあらゆる種類の「さみしさ」を描いた短編九本が収録されている。
妄想癖が悪化し、兄弟の手に負えなくなってしまった妹。大切に思っているはずなのに、煩わしいと感じてしまう人間の矛盾に迫った『水平線JPG』。ある日、死んだ恋人からとんでもないプレゼントが届く『ダンくんの心配』や、爆弾魔の孤独を描いた『成人ボム夏の日』等、煌めく九編を収録。
現在、日本とその同盟国はキリスト教勢力と交戦状態にある。国内では「敵討ち法」が施行され、犯罪被害者による“復讐”を遺族に代わって執行する「敵討ち執行代理人制度」が設けられた。執行代理人事務所の女性従業員・ヒグチから才能を見出されたヒロシは、執行代理人としての人生をスタートさせる。
以下の21話が収録されています。 (1.カリユガ第1話/ドブ板のある町・・・3) (2.カリユガ第2話/全自動ガードマンK・・・11) (3.カリユガ第3話/ぼーふらはぼーふら・・・19) (4.カリユガ第4話/楽園の扉・・・27) (5.カリユガ第5話/希望・・・35) (6.カリユガ第6話/覚醒・・・43) (7.カリユガ最終話/爽やかな夜明け・・・51) (8.脳梅三代・・・59) (9.むしゃむしゃむ ソーセージ・・・71) (10.工員・・・83) (11.さるの穴・・・95) (12.走れタキシェ・・・107) (13.花嫁の花園・・・117) (14.壁・・・127) (15.Closed Magic Circle・・・139) (16.SCHIZOID-ZONE・・・151) (17.水産・・・163) (18.火星法経会・・・175) (19.ラヤニール・・・187) (20.パンゲア・・・199) (21.ムルガン・・・211) 以上です。
3.71
1069
発刊: 2017.03.23 ~
既刊1巻
新刊通知
a『ディザインズ』『リトル・フォレスト』『海獣の子供』などで絶対的な支持を獲得している五十嵐大介の作品集、待望の登場! 2004年から2014年にかけて描かれた短編は、「この世界のどこかにいる、かもしれない」──そんな「未確認生物」をモチーフとした珠玉の10タイトル。『ディザインズ』の原型となる読み切り『ウムヴェルト』も網羅し、五十嵐大介の環世界が惜しみなく放たれた1冊!
主役は「ナス」!?老若男女、国籍を問わず繰り返される人のいとなみ。家族、恋愛、友情、勉強、仕事……。なにげない日常のなかの人間関係を、ナスのある風景を交えて描いたヒューマンドラマ。――ある夏の夜、ナスの化身から「タマネギよりもメジャーにしろ!」という使命をうけた作者が描いたナス漫画の金字塔!!
まず、カメラワーク。高野文子を彷彿とさせる巧みなカメラワークが凄すぎる。作品自体はとても漫画的だけどカメラワークが映画的な印象。 次に演出。タバコの煙か雲か曖昧にしてる演出には心臓止まった。大好き。 スクリーントーンもかなり少ないしそれが作品に合ってる気がする。時代劇ものとかインドのやつ、アンダルシアの夏とかはほぼ使ってないと思う。ない方が雰囲気の出るお話だったし、線が筆ペンかな?ってぐらい太くてかつ陰影、白と黒を強調するようなお話だったていうのもあると思う。逆にスクリーントーン使ってる作品は、高間のお話だったり、静かなゆったりとした時間が流れる場面だったりで使われてる印象。夜だったり家の中だったり。 いい漫画を読んだ。最高や
by 山形 (340)猫 × 松本大洋 × ルーヴル美術館 ! ルーヴル美術館の屋根裏に棲みついた猫達。人間から隠れて暮らしていたが、一匹の白猫がその掟を破り、冒険に出かける。絵画から聞こえる声に導かれて入った世界には…!?
3.65
870
発刊: ~
既刊1巻
新刊通知
a大学教授と講座の学生(or秘書)で代議士の 娘である、まさえが、不況の実体を調査するため貧民地区を訪れる。 とりあえず近くの工場で話を聞くと、あたり一帯はゴミを埋め立てた土地 のため、ポンプで絶えず水を汲まないと海水が浸み出してくるという話を聞く。
3.40
749
発刊: 2015.11.11 ~
完結・全3巻
新刊通知
a疲れてるとき、しんどい時、私はいつも大橋君の漫画を読む。――――東村アキコ 忘れてた、あの感情がよみがえる。ノスタルジック・イリュージョン。「母さん。ボクらは今、漠然とした不安の中、たしかに中学2年という季節を過ごしています。」中学2年の太郎の家にはお母さんがいません。人より少しシャイです。親友はヤスシ。同じクラスの谷村さんにこっそり想いをよせています。冴えない学生生活をおくる太郎は、それでも何かデカいことをやってやろうと… いや、やったほうがいいのか? という気持ちで生活をしていますが… 雨上がりの虹のように描かれる、誰にでも平等にあったはずの青春物語。繊細でリリカル、モラトリアムと妄想が爆発するヤングゼネレーション・コミック。トーチweb連載時の原稿を大幅加筆&修正。描き下ろし漫画とコラムも特別収録した決定版。
気弱な高校生市ノ瀬利彦は、美人教師目当てで美術部に所属したり学園のマドンナ仲村真理に思いを寄せたりと、年相応の青春を生きている そんな折、市ノ瀬宅に転がり込んできた地上げ屋の親戚金春夫妻によって、彼の人生は狂っていく 絶対的な大人の権力に抗う知恵と力を持たない利彦は、いつしか反発を捨て快楽に身をゆだね始める 作者が行き当たりばったりで描いたと言ってるだけあって、後半がかなりドタバタするが、そこまでの流れが秀逸。 人物の心の揺らぎ、どうしようもない憤りと諦念が自分を蝕んで、己の芯の部分を曖昧に覆い隠す。 前半から中盤は人間賛歌を強く感じた。 それだけに、後半の「予定調和」が気になった。
by ヴァッハ (209)「童貞田舎者のバイブルでした!!」(松尾スズキ)山本直樹、伝説の傑作短編集!全7編!!カラー増ページでお届けする、最も美しい「BLUE」。――さてこのように俺(灰野)と九谷さんが屋上でセックスするようになったのは、特に深い理由はないのだが……。「BLUE」「ヒポクリストマトリーファズ」「なんだってんだ7days[家庭の事情の巻]」「197X」「激しい王様」「希望の友」「ずびずば」を収録。
なぜか?地面の大きさが10倍になった、この広大な世界。ここではヒコーキがアシ代わり。工場で働く少年・イサキは幼なじみのシロさん、カジカの姉妹といっしょに名機パイパー・スーパーカブを駆り、今日もまったりたくましく生きてます!
なぜか地表面積も山も10倍の大きさになっている世界で、車の代わりに飛行機が移動手段。 主人公のイサキは、自営業を営む隣人のシロさんにこき使われ、飛行機・カブを使って今日も配達へ。 カブを駆って空を飛ぶ描写は、読むうちに本当に自分もイサキと飛んでいるような感覚になります。なにより、浮遊感が心地良いのです。 それは10倍もの大きさの世界という何の説明もなしに提示された設定と、風景があまり細かに描かれていない描写によるものでしょうか。 お話ですが、序盤はのんびりとした日常ものかと思いますが、ところがどっこい考察要素にあふれたSFです。 読み終わると衝撃がすごい。すぐ2周目にいっちゃいます。 不思議な魅力にあふれた作品です。
by せーふぁ (1046)2020年1月11日より劇場映画公開に先駆け あの不朽の名作「音楽」が新要素を加えて 『完全版』として発売 ! 唯一無二のセンスと圧倒的な表現力で彷徨える人たちの人生に 光を照らしてきた孤高の漫画家、大橋裕之。 2005年より自費出版にて活動の幅を広げていた大橋にとっての 初メジャー作品『音楽と漫画』(太田出版、2009年)に 収録された不朽の名作「音楽」が10年ぶりに“完全版”となって生まれ変わる。 表題作「音楽」のエピソード0となる「プロローグ」、 コラムニスト・ブルボン小林氏による作品解説、 作者本人が語る「音楽と漫画の頃」などが新たに追加された。 研二、太田、朝倉の不良学生三人組が思いつきでバンドを組み、 初期衝動に駆られるがママに楽器をかき鳴らし、 バンドライフを謳歌する青春賛歌「音楽」の他、 オリジナル版『音楽と漫画』と同様に「ラーメン」「山」「漫画」という 初期大橋裕之にとっての重要作品が収録されている。
この十余年に描かれた膨大な作品群から、もっとも重要な短編を作者自らセレクト。書下ろしの解題では、創作の秘密や自身のルーツがはじめて明かされる。『明日また電話するよ』、『夕方のおともだち』に続く自選集3部作、完結編。完結記念特別企画 山本直樹・父娘インタビュー「娘から父へ、今いちばん聞きたいこと」収録
3.48
430
発刊: 2010.10.30 ~
完結・全3巻
新刊通知
a真剣に漫画家という職業について考え抜いたこの作品には、「生きる」ためのヒントが隠されている。ある雪の日に起った様々な人間模様を描いた「雪」他、7編を収録。電子書籍版では、これまで一度も単行本化されなかった、「刑事」(東京トップ社刊)掲載時のオリジナル版を完全復刻!