フリージア

松本次郎

3.30

1696

発刊:2003.07.30 〜

完結・全12巻

『フリージア(1)』巻の書影
『フリージア(2)』巻の書影
『フリージア(3)』巻の書影
『フリージア(4)』巻の書影
『フリージア(5)』巻の書影
『フリージア(6)』巻の書影
『フリージア(7)』巻の書影
『フリージア(8)』巻の書影
『フリージア(9)』巻の書影
『フリージア(10)』巻の書影
『フリージア(11)』巻の書影
『フリージア(12)』巻の書影
ヴァッハさん、他1人が読んでいます

あらすじストーリー紹介

現在、日本とその同盟国はキリスト教勢力と交戦状態にある。国内では「敵討ち法」が施行され、犯罪被害者による“復讐”を遺族に代わって執行する「敵討ち執行代理人制度」が設けられた。執行代理人事務所の女性従業員・ヒグチから才能を見出されたヒロシは、執行代理人としての人生をスタートさせる。

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この漫画のレビュー

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5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.30

17件の評価

4.5

12巻まで読みました

他殺による死。
その被害者遺族の依頼により、加害者を法の下殺害する敵討執行官。

主人公の叶は、自分の生を本当の意味で生きるために執行官となる。
彼を含め執行官の言動や行動は、誰から見ても異常。
しかし彼らは、純真で無垢で、自分の人生にとても真摯に向き合っている。

叶は世間を知ることで、背いているのか寄り添っているのかまでもが不安定になっていき、答えに近づいていると勘違いする。

溝口は常時見えない恐怖と対峙している。それが明らかになった胡乱である叶に出会って目を背けられなくなってしまった。

山田は世間の常識に染まりきっている。そして次は執行官の常識に染まっていく。何にせよ、常識に振り回され頭を抱えている。

作品は「お前に言っているんだぞ」か「俺を確認しているんだ」が同居して、それをストーリーで包み隠す事が大抵だけど、今作は剥き出しだった。
作中のキャラクターが何を言っているのか理解するのは困難どころの問題じゃないけど、その自分勝手・自己完結こそがフリージアのテーマなのかもしれない。

世間の風が悪風とは言わないが、常識を吟味せず、与えられたまま疑問も持たずに生きるのは本当に自分を生きていると言えるのか。
その答えを今作はあっさりと、残酷に見せている。
安定しない常識から逃れようとする主要人物達は、世間に迎合するその他大勢に飲み込まれて消えていく。
誰にも知られず、あっけなく。
何故世間に迎合するのか、何故世間に背くのか。
どちらも結局、常識に縛られている。

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