町田洋

シンプルなのに味わい深い。ノスタルジックでどこか切ない空気感。ここ最近読んだボーイミーツガールモノで1番好き

話によって結構絵柄違うのすごい

建物とか都市の記憶というテーマに行き着いた感がある。海に向かって這っていく町のエグ描き込みシーンがカタツムリみたいだ

町田洋作品ではあまりお目にかかれない凄まじい描き込みの見開きもあり神とさせていただきます。

全編好きな短編だらけだったが、青いサイダーが好きすぎる。町田洋の描く少女はあまりにも可愛らしく、表情豊か。線も少なく平面的な画面なのに、表情がちゃんとわかるのはすごいことだと思う。

ペンタッチのない細い線と淡い画面が作品の空気感を作り出す。軽やかで乾いた空気と人間の温かさの融合が心地よい。
作者はおそらく、ショートボブからボブくらいの髪型が性癖なんだろうけどまったくもって同意である

表題作「夜とコンクリート」は30ページにも満たないながら余韻が凄まじいです。
寝る前に読むと味わい深い。
またその他2本の中編も独特の感性を感じました。
どちらも少し寂しく、ノスタルジックな雰囲気に包まれます。
絵柄も絶妙で、不思議な絵本を読んでいるかのような。
そして最後の〆の短編。構成がうまいなあ。

感覚が美しい

惑星9の休日

SF(少し不思議)感があって、いつもちょっとだけ浮遊しながら歩いてるような、誰にも出来ないことをやっている作家さん。宇宙とか夢の中とか、永遠のようなところに連れてってもらった気分。