マンガ好きが選ぶ読書記録サービス
磯見仁月
3.60
967
発刊:2019.07.09 〜
既刊4巻
18世紀フランス革命前夜。平民の出ながら、ベルサイユ宮殿で貴族以上の権勢を誇る“仕立て屋”がいた。彼女の名はローズ・ベルタン。悲劇の王妃マリー・アントワネットの寵愛を受け、革命の波にのまれていった、ファッションデザイナーの祖と称される人物の物語。
8件の評価
かわこ
3.8
仕立て屋の女性が成り上がるお話。
せーふぁ
5.0
3巻☆4 →4巻☆5作者の色が結構出てきました。コミカルで人間味のあるアントワネット、好きです。18世紀フランス、ひとりの女性が時のマリー・アントワネット専属のファッションデザイナーを目指す歴史漫画。基本的に登場人物も物語の大筋も史実に沿っています。内容はわりとゴリゴリの西洋歴史漫画です。当時のあらゆる考証が細かく、街並みや衣服等の描き込みが尋常じゃないです。各話の後に作者さんと編集さんの雑談形式で当時の文化や風俗、歴史などが紹介されますが、すっげぇ勉強になります。作者さんは相当な歴オタだそうですが、それも頷ける。蛇足ですが、史実ベースの西洋歴史漫画といえば、やはり惣領冬美先生の『チェーザレ』を想起しますが、あちらはイタリアが舞台。フランスといえば『イノサン』ですかね。本作と同時期ですし、『イノサン』にも少しローズベルタンが登場します。次代のフランスが舞台の歴史漫画といえば本作、になり得るんじゃないでしょうか。完結まで追いたいと思います。ちなみに、「マリー・アントワネット」については坂本眞一先生の『イノサン』、惣領冬美先生の『マリー・アントワネット』でザックリとは知っていましたが、アントワネットの結婚のために例の人工橋を作ってオーストリアとフランスの国境を跨ぐシーン、色々な描き方があって少し感動しました。同じシーンでも描き手が違うと印象もだいぶ違うんですね。主題が違うので当たり前なんですけど、それぞれ見比べるのが楽しかったです。
Momo
2019年7月9日:本日発売のコミック新刊
2020年2月7日:本日発売のコミック新刊
2020年7月9日:本日発売のコミック新刊
漫画を探す
話題のニュース