最強の転生魔術師が異世界で無双する! 生まれ持った眼の色によって能力が決められる世界で、圧倒的な力を持った天才魔術師がいた。男の名前はアベル。強力すぎる能力ゆえ、仲間たちにすらうとまれたアベルは、理想の世界を求めて、遥か未来に魂を転生させる。しかし、未来の世界では何故かアベルの持つ至高の目が『劣等眼』と呼ばれ、バカにされるようになっていた! ボンボン貴族に絡まれ、謂れのない差別を受けるアベル。だが、文明の発達により魔術師の能力が著しく衰えた未来の世界では、アベルの持つ『琥珀眼』は人間の理解を超える超規格外の力を秘めていた! 過去からやってきた最強の英雄は、自由気ままに未来の魔術師たちの常識をぶち壊していく!
「樹さんに、また会いたかったから」 人気ファッション誌ではたらく成葉樹は、恋人の浮気を目撃。最悪な夜、落ち込む樹の前に美しい青年・藤が現れる。優しくなぐさめてくれた彼は「また会えますよ、必ず」と言い残し――そして翌日、編集部でまさかの再会!! 藤は樹に気があるそぶりをみせて…?? 運命の出会いから、疑惑と恋が動き出す。
職業に縛られず、無職であるがゆえに最強!! 就活中に事故で死にそうになった楠一之丞は異世界に転移。さらに女神の手違いにより一之丞は常人の400倍のスピードで成長する能力を授かった。あまりの成長速度に、一之丞は無職のまま異世界生活を始める。
犬好きの高田くんが、ひょんなことから出会ったとてつもなく大きい犬。その犬はずっと昔からそこにいて、飼い主がいなくて、名前もなくて、少し退屈そうだった…… 発表から3年以上経つ今も話題となり続けているデビュー作「大きい犬」を表題に、その後日譚となる描き下ろし「小さい犬」ほか7編を収録した作品集。実力派新人・スケラッコの楽しい線が紡ぐ、穏やかに不思議でやさしい世界。
ITANとキッチュという漫画雑誌で描かれたものと、Webで公開されていた短編マンガを集めた短編集。 7作の短編が収録されていて、最初の「大きい犬」、最後の「小さい犬」を除き、各作品間で関連はないです。 絵はシンプルで独特な感じで、ごちゃごちゃしておらず文字も少なく読みやすいです。 コマ割りもシンプルで、ぶち抜きや少女漫画のような読む順番が難しくなりそうなマンガの技法を駆使してなく、その意味でもシンプルで読みやすさに拍車をかけています。 ストーリーはSFのようなものもあるのですが、基本的には本格でもないファンタジーです。 恋愛メインのストーリーはなく、絵柄的にセクシーな女性もでてきません。 どちらかといえば家族をテーマにした作品が多いかな?という印象。 収録作は7作品です。 タイトルになっている「大きい犬」は、犬が好きなので犬の言葉が話せる青年が、越してきた先にの近所に住む家ほどの大きさの犬とのやりとりを描いた作品ですが、犬語が話せることについて特段の説明はなく、大きい犬の生活などにも触れません。 「七福神再び」はおじいちゃんが七福神の恵比寿様で、他の6人の仲間を集めてもう一度七福神を始めるという話で本作もそれが全てで、盛り上がりなくそのまま終わります。 本書収録作品はほぼそういう作品で、現実と違うところについてツッコミが入らず、盛り上がりがないまま収束します。 面白いかというと、正直微妙でした。 ただ、面白くない、読みにくいといった文句があるわけでもなく、誤読感も悪くないです。 機会があれば、読んでみるのはありと思います。
by うにたべたい (528)岸田純は死んだ人間の姿が見える高校生。あるとき彼の前に現れた美少女は、行方不明の幼なじみ・早川涼子で…。 日常に忍び寄る恐怖と狂気を描きだす正統派ホラー!!
樋山那智、ソフトボールに汗を流し、日焼けに憧れる平凡な中学生。彼女は同級生の宇津見君が抱える重大な秘密を知ってしまう。それは彼に「しっぽが生えている」ということ。「みんなと違う」ことに戸惑い傷つきながらも、ふたりが心を通わせあう、10年間の物語――。
ブタのような尻尾がオシリに生えた不思議な体の男の子と、そんな彼に恋した女の子の10年を巡るラブストーリー。 出だしでハッピーエンドが待ってることは分かるのですが、それを知っててもそこまでの過程にドキドキしてしまう。 尻尾ということで、ちょっとファンタジー味のある設定に見えますが、特別な体を持って生まれたことでまわりから偏見の目で見られたり差別される、という実際の世の中においても形は違えど存在する、同質の苦しみや悩みを題材にしています。 たしかに重ための内容ではありますが、絶妙なコメディタッチと佐原ミズ先生の流石の美しい絵柄に手を引かれ、読み味は苦しいものではありません。 思春期から大人への階段を上っていく登場人物たちの繊細な心の揺れ動きを感じれる良作です。
by tomoki (83)