あらすじストーリー紹介

犬好きの高田くんが、ひょんなことから出会ったとてつもなく大きい犬。その犬はずっと昔からそこにいて、飼い主がいなくて、名前もなくて、少し退屈そうだった…… 発表から3年以上経つ今も話題となり続けているデビュー作「大きい犬」を表題に、その後日譚となる描き下ろし「小さい犬」ほか7編を収録した作品集。実力派新人・スケラッコの楽しい線が紡ぐ、穏やかに不思議でやさしい世界。

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この漫画のレビュー

一覧
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.65

32件の評価

3.6

1巻まで読みました

ITANとキッチュという漫画雑誌で描かれたものと、Webで公開されていた短編マンガを集めた短編集。
7作の短編が収録されていて、最初の「大きい犬」、最後の「小さい犬」を除き、各作品間で関連はないです。

絵はシンプルで独特な感じで、ごちゃごちゃしておらず文字も少なく読みやすいです。
コマ割りもシンプルで、ぶち抜きや少女漫画のような読む順番が難しくなりそうなマンガの技法を駆使してなく、その意味でもシンプルで読みやすさに拍車をかけています。
ストーリーはSFのようなものもあるのですが、基本的には本格でもないファンタジーです。
恋愛メインのストーリーはなく、絵柄的にセクシーな女性もでてきません。
どちらかといえば家族をテーマにした作品が多いかな?という印象。

収録作は7作品です。
タイトルになっている「大きい犬」は、犬が好きなので犬の言葉が話せる青年が、越してきた先にの近所に住む家ほどの大きさの犬とのやりとりを描いた作品ですが、犬語が話せることについて特段の説明はなく、大きい犬の生活などにも触れません。
「七福神再び」はおじいちゃんが七福神の恵比寿様で、他の6人の仲間を集めてもう一度七福神を始めるという話で本作もそれが全てで、盛り上がりなくそのまま終わります。
本書収録作品はほぼそういう作品で、現実と違うところについてツッコミが入らず、盛り上がりがないまま収束します。

面白いかというと、正直微妙でした。
ただ、面白くない、読みにくいといった文句があるわけでもなく、誤読感も悪くないです。
機会があれば、読んでみるのはありと思います。

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