卒業できれば宇宙移民局幹部の未来が約束される「銀河総合アカデミー」。須波光二(すなみ・こうじ)はそのアカデミーを大親友である大郷錠(だいごう・じょう)とともに受験をするのだが、大郷の裏切りにより殺されてしまう。その後、須波は謎の異星人により復活するのだが、大郷のたくらみにより砂漠の惑星へ島流しにされてしまう。その地で彼は「カオス」と名付けられる。はたしてカオスは地球に戻り、大郷に復讐することはできるのか……。第13章「対決」までを収録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT131~132『未来人カオス』第1~2巻収録 <初出掲載>1978年4月16日号~1979年1月1日号 週刊少年マガジン連載
僕にはヒミツがある。一生秘めると誓った、2つのヒミツが――。 1980年、春――。 都内の大学に通う曲直瀬雄二(まなせゆうじ)は、2つの“ヒミツ”を抱えていた。 それは、高校からの腐れ縁である松永正樹への密かな想い。そしてもう1つは、自分の性に対する違和感だった。 ある日、映画業界で働く姉が撮影用の“ドレス”を雄二の家に残したことをきっかけに、雄二の人生は大きく変わることになる。 “ドレス”を身にまとった雄二は、自分の体への違和感が小さくなっていくのを知ってしまったのだった――。 まだ“トランスジェンダー”という言葉が知られていなかった、昭和時代。 「心の性」と「体の性」の違和感に苦しみながら、“カノジョ”が望んだのは……。