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『幻影博覧会』の書影

幻影博覧会

3.31

778

発刊: 2005.0.1 ~

完結・全4巻

冬目景作品。 何作か読んでますが、ちゃんと完結まで読んだのは本作だけです。 というのも、氏の作品は不定期連載や掲載誌の変更が多く、次巻が出るペースも遅いためです。 本作も2000年2月に連載開始したのですが、不定期連載を繰り返し、開始から終了まで10年以上の時を経た2011年6月に最終巻が発売されました。 内容的にもスパンを置くとついていくのが難しくなるので、完結後作品を一気読みするには最適と思います。 舞台は大正時代半ば、帝都東京に事務所を構える「松之宮 遥」は優秀な私立探偵で、恩師の紹介から「高苑 真夜」という少女を助手に雇うこととなる。 探偵事務所に舞い込んでくる奇怪な事件を二人が解き明かすものとなっています。 時代考証ができていて、アインシュタインの訪日やウォレン・G・ハーディング大統領の死去、震災で倒壊する前の凌雲閣などがストーリーに絡みます。 また、ミステリーらしく衒学的な部分もあり、興味深く読むことができました。 真夜はワトスン役として必要十分で、作中、歩く広辞苑と比喩されるほどの深い知識を蓄えており、様々な場面でその知識が役立ちます。 ただ世俗には疎く、蝙蝠が縁起の良い動物であるということは知っているのに、皆が当然知っているような流行り言葉などを知りません。 ラストは、民俗学の研究者より稀人ではないかと言われた彼女の正体にスポットがあたったものとなっていて、切ない終わり方となっています。 私的にはちょっと無理矢理っぽいラストだった気がしました。当初からこのラストはプロットにあったのか。 内容は重いですが、全4巻と冊数は短いです。冬目景の入り口としておすすめ。

by うにたべたい (528)
『幻影夢想』の書影

幻影夢想

3.32

721

発刊: 2009.0.3 ~

完結・全4巻

邪心にとらわれた人間の魂を護る力をもつ守護師・乙矢環。その宿命に苦悩しながらも幼なじみの旭に支えられている。だが思わぬ運命が2人の前に…。高屋奈月のファンタジックロマン!

アメリカで高度先進医療を受けていた白妙が、治療を終え帰国することになった。白夜という粗暴な少年との二重人格が統合されたはずの白妙だったが、治療を進めるうちに「白」という元の人格が出現したという。空港に出迎えた翔&舞子の前に現れたのは…!? 待望の新シリーズ、琵琶湖を舞台に開幕!!

『幻影戦獄伝デモニオ』の書影

幻影戦獄伝デモニオ

247

発刊: 2011.10.5 ~

既刊1巻

突如、崩壊した世界に謎の敵が出現!少年は戦国武将・織田信長の力を手に入れ仲間と共に強大な敵に立ち向かう!!

『幻影少年』の書影

幻影少年

3.00

234

発刊: 2009.8.4 ~

完結・全6巻

万乗大智先生が描く、涙と感動のヒューマンドラマ!!人の心が読める少年・秋月サトワが、傷ついた人々の心をいやし、救っていく。心が疲れ、重たくなったキミに贈る、ハートウォームストーリー!

『幻影ヲ駆ケル太陽』の書影

幻影ヲ駆ケル太陽

225

発刊: 2013.6.1 ~

完結・全4巻

人々を悪魔のタロットから守る「エレメンタル・タロット」に選ばれし少女たちは、人知れず闘いに身を投じる。少女たちは処刑人か、救世主か────。

人類が急速に発展する文明の中、不安・無力感・劣等感などの渾沌を制御するため巨大なブレイン・ロータを作り上げた。ありとあらゆるものを管理しようとする人類の暴挙に追い詰められた動物達は立ち上がり、反発するため暗躍する――。ロータに無より作られた人、リ・リューはある日1匹の不思議な犬と出会う。そのコンタクトが崩壊の一手になるなど、今はまだ誰も知る由はなかった……。あらゆる生の躍動を描いたスペクタクル巨編!

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