冬目 景(とうめ けい、本名未公表、4月13日 -)は、日本の漫画家、イラストレーター。神奈川県座間市出身。女性。多摩美術大学美術学部油絵科卒業。1992年に第11回コミックバーガー新人漫画賞の佳作を受賞。翌1993年にはアフタヌーン四季賞秋のコンテストで四季賞も受賞している。代表作に第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の審査委員会推薦作品に選出された「羊のうた」や、「イエスタデイをうたって」「マホロミ 時空建築幻視譚」など。
女子高生×ギター!! 冬目景が描く新境地!! ミュージシャンの父と二人暮らしの女子高生・磨音。一人でいることが好きな磨音は、父の影響もあってかギター演奏が大好き。ある日、朝早く登校すると、教室からは美しい歌声が。見ると、美少女が歌を歌っていた。その美少女、転校生の夜祈子と次第に仲良くなる磨音。ある日、磨音はプロのバンドをめざし、ギターを探している大学生・高瀬たちと出会うが!?
伝説のロックバンドのギタリストを父に持つ女子高校生・保坂磨音(ほさかまお)はアマチュアバンド「アルタゴ」のメンバーになる。歌が上手くて美人でミステリアスな親友・支倉夜祈子(はせくらよきこ)も絡んで練習やライブに挑む彼女の青春漫画。バーズコミックス「空電ノイズの姫君」全3の続編ですがここから読んでも大丈夫です。冬目景さんの最新作を是非どうぞ。
もともと「空電ノイズの姫君」という名前でしたが、本作から出版社を移籍し、連載再開した続編です。 まず主人公の、タイプの正反対の女子2人がそれぞれ特徴的でかっこいい!クラスの中で違った種類のマイノリティ同士が、その状況をどうでも良いと伏し、学校という枠をこえて得た外的要因の中で成長し、感情を揺らしていく様は非常に痛快です。 バンドものはこれまでにも色々ありましたが、描き出される状況や情景が割とリアルに寄っていて、読んでいてバンド活動に対するイメージとして変な乖離がないのもグッドです。作者の趣向やリアルな音楽的バックグラウンドを感じさせるのも心地よい。 特に、磨音が観客の少ないライブで吹っ切れて、ギターをかき鳴らすシーンは鳥肌!こんなライブに立ち会えることが羨ましいと感じさせる素敵な描き方でした。
by tomoki (80)冬目景作品。 何作か読んでますが、ちゃんと完結まで読んだのは本作だけです。 というのも、氏の作品は不定期連載や掲載誌の変更が多く、次巻が出るペースも遅いためです。 本作も2000年2月に連載開始したのですが、不定期連載を繰り返し、開始から終了まで10年以上の時を経た2011年6月に最終巻が発売されました。 内容的にもスパンを置くとついていくのが難しくなるので、完結後作品を一気読みするには最適と思います。 舞台は大正時代半ば、帝都東京に事務所を構える「松之宮 遥」は優秀な私立探偵で、恩師の紹介から「高苑 真夜」という少女を助手に雇うこととなる。 探偵事務所に舞い込んでくる奇怪な事件を二人が解き明かすものとなっています。 時代考証ができていて、アインシュタインの訪日やウォレン・G・ハーディング大統領の死去、震災で倒壊する前の凌雲閣などがストーリーに絡みます。 また、ミステリーらしく衒学的な部分もあり、興味深く読むことができました。 真夜はワトスン役として必要十分で、作中、歩く広辞苑と比喩されるほどの深い知識を蓄えており、様々な場面でその知識が役立ちます。 ただ世俗には疎く、蝙蝠が縁起の良い動物であるということは知っているのに、皆が当然知っているような流行り言葉などを知りません。 ラストは、民俗学の研究者より稀人ではないかと言われた彼女の正体にスポットがあたったものとなっていて、切ない終わり方となっています。 私的にはちょっと無理矢理っぽいラストだった気がしました。当初からこのラストはプロットにあったのか。 内容は重いですが、全4巻と冊数は短いです。冬目景の入り口としておすすめ。
by うにたべたい (525)▼第1話/春と桃▼第2話/夏の家族と新しい友達▼第3話/秋の別れと謎の女子▼第4話/冬のランナー▼第5話/春の別れ ●主な登場人物/岡本桃寧(美術予備校に通う女の子) ●あらすじ/この春高校を卒業して、美術予備校へ通うことになったももね。おっとりマイペースな彼女は、自立するため一人暮らしを始めるも、引っ越して2週間経っても部屋が片づかず、電話でお姉ちゃんに起こしてもらったり、遅刻した授業で居眠りしたりする日々。そんなある日、補助講師としてやってきた芸大生・藤田に、ちょっと心をときめかせて…?(第1話) ●本巻の特徴/美術予備校に通う、ももねのかわいらしい日々。塗り下ろし大増カラーに加えて、描き下ろしおまけページも充実! ●その他の登場人物/岡本太郎(桃寧の兄。公認会計士)、岡本深紅(桃寧の姉。大学生。青山のギャラリーでバイト中)