2018年に実写映画公開の「不能犯」作者、宮月新の最新作! 病気の妹を救う為に「1日1人、人を殺す」ことを強いられた主人公・真琴は… 大切なものを守る為、罪と罰の間で揺れ動く少年のサイコサスペンス、開幕!!
「さみしい女には小さな夢がある」。この物語の主役格である島ショーコもそんなさみしい女たちの1人だ。マンガ家志望ではあるものの、なかなかパッとせず、学生時代からの親友であった女性アキラもさっさと結婚してしまい、置いてけぼりを食らったような気持ちで毎日を生きている。そんなショーコをメインに据えて彼女に関わった人々の物語を、約300ページのボリュームで一挙に描き下ろしたのがこの単行本だ。 <p> 全7話の物語は、第1話「10年位前」から始まり、第2話「12~10年位前」に戻り、また第3話「9年位前」へと進むといった具合で、時系列を前後しながら進む。読み進むにつれて「なるほど、さっきの話はここから発展した結果なのだな」いう具合に、因果関係が明瞭になりパッと目の前が開けてくるような構成になっている。 <p> その全7話の中で取り分け鮮烈な印象を残すのが、ショーコと親友アキラの関係。バカもやるけど呼吸ピッタリな2人の様子はキラキラ眩(まぶ)しく映る。また、ショーコが洋服工場に勤めていたころの同僚で天然ボケ系の女マリエのふらふらした生き様と、イジめられ引きこもっている最中にマリエと出会って彼女と一緒に暮らすようになった少年ケンジのエピソードも人生の機微を感じさせる。それらの各登場人物の物語が相前後して語られていき、すべての要素が静かに美しく収束していく最終話を読むと、なんともいえない万感の想いがこみ上げてきて幸せな気持ちでいっぱいになる。 <p> この計算された巧みな構成は、単行本描き下ろしという制作スタイルの賜(たまもの)といえるだろう。描き下ろし単行本は、マンガ界では多く見られるものではないが、「ハッピーエンド」はそのような制作スタイルの可能性をも感じさせる。最初から最後まで無駄なく隅々まで楽しめる本書は、内容や装丁などの外見も含めて「1冊の本」としてそのありようがとても美しい。(芝田隆広)
5歳の頃、お隣に引っ越してきた原ちゃんに一目惚れしてしまった梅! そこから20年間、エッチしながら片想いを続けていたのだが、原ちゃんの行動と気持ちがどんどんわからなくなってきてしまい!? 描きおろしも収録した、青藤キイ待望の初コミックス!
人を選ぶ作品だったなと言う印象。 丁寧に作画されていて読みやすさもあるから余計に残念。 原田(攻め)の倫理観がバグってるおり、物語終盤でやっと梅野への気持ちを自覚するまではクズ野郎でしかないため、そんな原田に想いを寄せる梅野(受け)にも共感があんまり出来なかった。 梅野が幼少時の初恋を大事にしてる所や、好きって気持ちを全身でアピールしているところはかわいいなって思う。 だから余計に、セフレがいたのがだいぶびっくりだった。 簡単にまとめると終始イライラを募らせながら読みました…。 途中で登場した当て馬ポジの森が、読み手の気持ちを代弁してくれているので、そこでちょっとだけ救われたかな。
by c2レモン (13)同棲相手に新しい恋人ができて追い出されたルカ。入居者募集の張り紙を見つけ、電話で問い合わせて行ってみると、実は部屋は空いていないという。しかも、大家のハビが「僕と一緒に住まないか?」と誘ってきた。家賃無しで光熱費のみ折半、ネットは使い放題…。超不審だが、なぜか懇願するハビの瞳に流され同居することに決める。小説家志望のルカは出版社に<ハッピーエンド>を書けと要求されるが、自分がしあわせじゃないのに書けるわけがない。しかしハビに、アパートの住人たちを主人公に書いてみたら?とすすめられる。このアパートは<幸せ通り>のつきあたりに有り、<ハッピーエンドアパートメント>と呼ばれている…。ルカは住人たちの観察を始めた。ルカとハビと、アパートの住人たちのハッピーエンド・オムニバス・ストーリー!!
乙女趣味のサラリーマン・桜庭渉は緊張していた。愛してやまない少女漫画家・野々恵のサイン会で、ファンレターとプレゼントを、その手に抱えながら。しかし憧れの人を前にして、桜庭は言葉を失ってしまう。なぜなら目の前にした“彼”は、自分の隣人だったから――。後日、挨拶だけでもと隣室を訪れた桜庭。そこで過労から倒れてしまった彼を介抱したことをきっかけに、一方通行気味のご近所付き合いが始まるのだが、いつしか桜庭には、ファン以上の感情が芽生えてしまい…? 献身系天然オトメン×ツンデレ少女漫画家の苦しいくらいに純粋な、癒しの極上ラブストーリー。 ◆収録内容◆「ハッピーエンドはご一緒に」全5話/単行本収録描き下ろし/電子限定描き下ろし(おまけ漫画1P)