耳が聞こえない少女の物語だけれど、恋をした時の気持ちが繊細に描かれていて、立場は違えど共感できる部分が多い。2人きりのときに緊張したりドキドキしたりするあの特別な空気感をめちゃくちゃ上手く醸し出してる。 また、セリフのフォントの色やフォントの向きで雪の聞こえない世界はどういうものなのかを上手く伝えてくれる。音のない世界が、静かにページをめくる漫画にマッチングしてると思う。 逸臣が年上の余裕を出しているのが多くの読者を虜にしていると思う。距離感の近さは読んでるこっちもドキドキしてしまう。 センシティブな題材ではあるものの、重苦しさや「感動させる!」を全面的に押し出しておらず、純粋な初恋を綿密に表現しているのがとても好印象。by れとれとさん (674)