Twitterで話題のハートフルストーリー、待望の単行本化! からかわれてる女の子。クスクス笑うクラスメイト。転校生の高田くんは、そんなクラスの事情は知らない。だからまっすぐ、彼女に届く。小学生のころを思い出す、心洗われるストーリー。【WEB掲載分】+【ガンガンJOKER掲載分】+【新規描き下ろし】ボリュームたっぷりでお届けします。
ツイッターで10万回以上「いいね」 されているので知ってる方も多いと思いますけど もし知らない方には ぜひグイグイ読んでほしい欲しい作品です。 ギョロっとした目で「死神」だの 触ったら「呪い」が移るだの クラスで孤立している 小学5年生の西村さん そこに空気に流されないマイペースな アホの子の高田くんが転校してくる。 タイトル通り事情を知らない 高田くんは「死神」ってクールでかっこいいね! 西村さんと仲良くなりたい!…と 弱冠、中二病も入ってるけれど 偏見なくまっすぐストレートに言う。 西村さんの欲しかった言葉を、 全部くれる。 もうね、4Pごとに 涙が止まらないです 自分の学生時代にもあったなぁ…と思いだしてね 呪いじゃなくて、〇〇菌だったけど。 さわったら移る~っていうやつ…。 あの頃はまだ「空気」なんて言葉なかったけど、 そうか、そんなものぶち壊せばよかったんだなぁって 呪いも〇〇菌も貰っちゃえばよかったんだって… あの時、ああすれば良かった、 高田くんのように堂々としていれば良かった 現実にはこの漫画のように うまくいかないかもしれないけれど この理想の展開は一転の曇りもない 晴れの日の「太陽」のように眩しくて素敵で…。 マウントを取りに来る子達が 高田くんに論破されてゆく所は本当に痛快だし 西村さんがベタ褒めされて 嬉しくて顔真っ赤にしちゃうとこは 本当に可愛くてニヤニヤします ふたりのこの仲良しな状態… 西村さんは無理矢理「友達」って 赤面しながら自分に言い聞かせてますけど。 というのも高田くんが恋のこの字も知らない 純粋な子だからね だからまっすぐに人を褒められるんだろうけど… 高田くんが恋心に目覚めるのはいつの日か…。 実はツイッターとガンガンJOKERで なんと別の話が連載されている バイタリティに溢れる本作ですが、 単行本では、そのふたつの連載に加え さらに描き下ろしもあり そこでちょっとだけ高田くんの恋心については 言及があったりするので ツイッターだけは見てるけど…って 未読の方はぜひ読んでみてください。 軽くたってイジメもの。 最初はしんどいかなぁって思ったけど これはほんと高田くんに出逢えて よかった作品でおすすめでございます。 ※こちらのレビューはYoutubeにアップしている音読レビューを 文字起こし、修正したものです https://youtu.be/_Ppnc_aHiHI
by 相田コメゾウ (262)時は遥かに遡る。ごく普通の少女・田無美代子は、事故で両親を失ってしまう。孤児院へ行った美代子を待っていたのは凄惨な虐待だった。そしてそこから、昭和58年6月の雛見沢へ至る、運命の扉が開かれていく……。「ひぐらしのなく頃に」シリーズの完結編がついにスタート。すべての謎が明かされる――!!
「ひぐらしのなく頃に・解」4作目にして最終章、祭囃し編のコミカライズ。 前作では、ミステリーの枠をとっぱらってしまい、オヤシロ様や未知の病原体、国家的な秘密組織を登場させ、真面目に考察していた層を阿鼻叫喚させることになりました。 本作は完全にそれありきのため、過去作とは違い、少年少女の冒険活劇のような展開となっています。 "未知のウイルス"、"ヤマイヌ"と呼ばれる特殊部隊、突拍子もない話を訴える少女と、それを信じ行動する仲間たちが激突する物語です。 もはや惨劇ではなく、今までの物語を終わらせるためのクライマックスそのものでした。 第1巻表紙の少女は、幼き日の"鷹野三四"です。 鷹野三四の生い立ちから、入江京介、富竹ジロウの招待、これまでの鬼隠しの舞台裏が描かれており、かなり非現実的な内容ではあるものの、これまでの惨劇にまるっと説明がつけられているのは見事と思います。 雛見沢症候群という病について対策が示せていないのが気になりますが、本作でようやくハッピーエンドで終了していて、一作目製作時点でここまでプロットを考えていたとして紛れも無い名作と思いました。 圭一もレナも魅音も沙都子も梨花ちゃんも詩音も羽入も、かつて見せた表情は本作には無く、本作では未来を掴むためにみんなで協力して戦う前向きな姿が見られます。 これまでの作品を追ってきた身からするとその姿だけで非常に感動的で、同時に終わりが近いことを感じられ、寂しさもありました。 なお、中盤にある人物の頭を生きたまま開いて脳をいじくるという"猿脳"を彷彿させる禍々しいシーンがある他、序盤、幼少期の三四が壮絶な虐待を受けるシーンがあるなど、グロ・ホラーなシーンは本作でも健在です。 後半までは暗い展開となるので期待していいと思います。 なお、終盤、有名な"ひぐらしコピペ"のシーンがあるのですが、なんか感動しました。 コピペだけ見ると痛いセリフでしかないですが、一連の流れの中で読むと自然で、何より熱いセリフのように感じられます。 このシーンや、機関車富竹、入江京介の固有結界・メイドインヘブンのシーンは象徴的な名場面ですね。 メインストーリーは本作で終了ですが、コミック版はいくつかサブストーリーやオリジナルストーリーがあるので、そちらもあわせて読む予定です。
by うにたべたい (506)世界では病んだ心がピークに達した時「怪人」になり殺人衝動に駆られる事象が起きていた―― 。そんな事象とは無関係に過ごしていた須藤遊真。幼い頃から、とんでもなくエロかった遊真はお嬢様高校に通う少女に一目惚れし、その高校へ編入してしまう。憧れの少女と出会いワクワクの遊真だったが、その高校は、怪人を討伐する専門機関だった!! ちょっぴりエッチな超絶スプラッターアクション開幕!!
その気持ちは、恨みか、恋か。 十二支の名を冠する長たちが治める土地、十二町。人間と妖怪が共存するその町で、子家頭首・子国恭一の元に、子の家を恨む猫の妖怪が現れる。恭一の命を狙う、恨みにまみれた恨み猫。だがその妖怪は、極度に人見知りな女の子・猫ヶ崎夏歩でもあって…。「好奇心、猫をも殺す。」のことわざとおり、その気持ちは猫を殺すのか――。ポップで怪異な青春ストーリー
人と妖怪が共存する町・十二町が舞台。 十二町は十二支と同じ子から亥までの文字が入った12の一族が、町を12の地区に分割して管理を行っており、また、各家の当主は土地神より異能の力を与えられていて、行使できます。 主人公は子国家の当主「子国恭一」です。 過去に起きたとある事件により、当主でありながら力を剥奪され、周囲より "なりそこないの当主" 呼ばわりされている恭一は、ある日、子国家に恨みを持つ恨み猫「猫ヶ崎夏歩」に命を狙われる。 夏歩に、恨みは自分一人にぶつけるように言った恭一に興味を持った夏歩は、恭一と一緒に過ごすうちに、少しづつ打ち解けてゆく。 ガンガンJOKER連載の恋愛兼バトルマンガ。 絵が全体的にとてもかわいらしい一方で、本格的なバトルの描写があり、両面で楽しめる作品となっています。 十二支をモチーフとした一族の当主は能力の制限より基本的に若い男女が制定されるという設定で、個性的なかわいい女の子がたくさんでてくるので、それだけで満足ですね。 家同士のいざこざだったり、過去からの因縁だったりで展開されるストーリーとなっていて、ストーリーの展開のさせ方がうまいと思いました。 ただ、序盤はストーリーが薄く、何が起きてこうなったのかが分からなくなることが多々ありました。 絵はかわいいのですが、線画細く、読み手の中でキャラが固定されないままサラサラと読んでいくと、気がついたらストーリーが追えていないということが起こりうるので、注意が必要ですね。 中盤からラストまでは作者も描き方がこなれてきたのか、だいぶ読みやすくなります ラストはすごく良かった。 十二町の人々のエピローグと共に、恭一と夏歩の2人の関係が収まるところに収まった、キレイな終わり方です。 同じ作者の次回作も読んでみたいです。
by うにたべたい (506)