大富豪の令嬢キャスリンは、世紀の結婚と書きたてられた結婚式の当日を迎えていた。お互い愛しあっての結婚ではない。彼が私にふさわしいと父も信じたからだけど、たった今事情は変わった! 彼はとんでもない詐欺師だったのだ。まだ父は気づいていない。キャスリンはすぐにウエディングドレスを脱ぎすて、庭で出会った男性ジョナの助けを借りて逃げだした。私と結婚して――キャスリンはジョナに条件を提示、そしてふたりの奇妙でスリリングな逃避行が始まった…!!
今さら祖国に戻ってプリンスと結婚しろですって!? プリンセスの地位を追われて15年、未亡人として平凡に生きてきたローズを、その申し出は困惑させた。だけど、考えてみて。このまま義理の父母に人生をコントロールされながら、亡き夫の亡霊に縛られて一生をおくるのが本当に正しいと言えるのかしら? 期間限定の契約結婚――これは私が自由になる最後のチャンスかもしれない。ローズは赤いドレスとハイヒールを身にまとい、陰謀うずまく大公家に飛びこんだ!
親友の結婚式に参列するためミラノを訪れたエリザベスは、花婿となるルチアーノの魅力に負けて、思わず彼にキスしてしまった。こんなの親友のビアンカに対する裏切りだわ…。後悔するエリザベスだったが、それはまだ大事件の序章にすぎなかった。挙式直前にエリザベスの兄が会社の金を横領して、花嫁のビアンカを連れ去ってしまったのだ。しかも、今度は花婿のルチアーノが「君の兄を刑務所に送りたくないなら、僕と結婚しろ」と脅迫まがいのプロポーズをしてきて!?
Bria Green may be an outstanding architect, but she’s struggled to build herself a safe haven from her overbearing father. When she runs into Sam Wali at a conference, she thinks she’s found the perfect vacation fling. But when she finds out that he's the prince of Adhara and that he wants her to take on a project in his home country, Bria might just find that the walls she's built to protect her heart have to come tumbling down