宮崎駿が描き下ろしたオールカラーの絵物語。1982年「アニメージュ」にて『風の谷のナウシカ』の連載を開始したのとほぼ同時期に描かれた作品である。水彩の淡い色をいくつも重ねて着色した絵が美しい。 <p> 作物の育たない貧しい国の王子シュナは、大地に豊饒をもたらすという「金色の種」を求め、西へと旅に出る。つらい旅の途中、人間を売り買いする町で商品として売られている姉妹と出会う。彼女らを助けた後、ひとりでたどり着いた「神人の土地」で、金色の種を見つけるが…。どんな状況にあっても、生きようとする人間のたくましさ。強い心だけが生みだすことのできる、やさしさ。そして、弱さと無力さ。宮崎は、短い物語のなかに、そんなものを、ただそのまま描き出してみせる。 <p> 世界観の作りこみとそれを表現する絵の力は圧巻。特に「神人の土地」にあふれる虫、植物、巨人、月の造形には、一切の迷いが見らない。彼の頭のなかに広がる原風景を見せられているようで、生々しいほどの迫力に満ちている。死と生、喜びと恐怖の一体となったこの世界観は、以降の宮崎作品にも幾度となく登場する。 <p> チベットの民話に感銘を受けた宮崎が「地味な企画」ということでアニメ化を断念し「自分なりの映像化」を行ったものが、本作である。だがアニメという万人に向けた形をとっていれば、また違うものになっていたはずだ。淡々と、厳かに物語が進行する本書の独特の雰囲気は、絵物語という形態であればこその魅力といえるだろう。(門倉紫麻)
ライターの葵(♂)は仕事が多忙で生活能力ゼロ。家事代行業の男・橙哉に頼って暮らしている。すっかり良き友人同士の二人だが、ゲイの葵はその関係に悩んでしまう。気持ちを伝えたいけれど、軽蔑されるかもしれない……。ところが葵にはとっておきの武器があり!?なんと、お酒で性別が逆転する体質(しかも発情アリ)なのだ!女(♀)の姿で迫れば、両想いになるのでは? けれど、いざ初めての体験は未知そのもので…!!真面目なアイツにふりむいてほしい。一途に恋する女体化ラブストーリー♪単行本でしか読めない描き下ろし大ボリューム14P★さらに電子配信版限定の漫画付き♪この作品は過去、ラブコフレMagic vol.1~3,5~7に掲載されました。重複購入にご注意下さい。