女子高生の主人公は幼い頃に交通事故で両親共に亡くし、歳の離れた唯一の兄と生活してきた。 その兄が結婚し、兄・兄の嫁・主人公の3人で暫く暮らしていたが、兄は物語が始まる半年前、突然亡くなってしまう。 兄の嫁は、以前同様に義妹と生活することを提案するが… 結論から言うと感情移入するほどに泣ける。本編で泣いたあとカバー裏でまた泣く。 物語のトーンは『たとえ届かぬ糸だとしても』、『やがて君になる』、『クズの本懐』みたいなモノローグと表情主体。 話数が第○話ではなくDiary○とカウントされるので、兄が亡くなってからの経過が実感されて切ない。 あとsideA/sideB みたいに、その時の相手の気持ち、裏側がわかる回もあって、そんな仕掛けも良い。5巻位まではありがちな展開だけど、6巻以降が個人的に大好物。鬱要素増し増し。 とにかく妹と嫁の心理描写が細かい。モノローグは勿論表情で語らせる手の仕草で語らせる行間で語らせる。 おすすめ。by せーふぁ (515)