賭博破戒録カイジ

福本伸行

3.81

11546

発刊:2000.11.01 〜

完結・全13巻

『賭博破戒録カイジ(1)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(2)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(3)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(4)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(5)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(6)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(7)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(8)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(9)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(10)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(11)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(12)』巻の書影
『賭博破戒録カイジ(13)』巻の書影
こーのしんさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.81

388件の評価

4.0

13巻まで読みました

「賭博黙示録カイジ」の続編で、カイジシリーズの2作目。
なお、カイジシリーズは現在まで続いている長期シリーズですが、現在連載されているのが第4章で、本作「賭博黙示録カイジ」に収録されているのはその第3章にあたります。
「賭博黙示録カイジ」が1,2章なので、4章だけが長いような感じなんですね。

前作ラストで兵藤に敗北し、1000万ほどの借金を負ってしまったカイジは逃亡し、帝愛グループの借金取り立て人たちはその行方を追っていた。
利根川失脚により、小さいファイナンス事務所でつまらない仕事をしていた遠藤は、カイジを追い求める一人だったが、そんな遠藤の前にカイジが現れ、一発逆転、起死回生のギャンブルを紹介するよう依頼する。
巨額の負債しかないカイジに紹介できるようなギャンブルはなく、遠藤はカイジを帝愛グループの地下施設で強制労働を強いる。
脱出不可能、生活も賃金も最低限に管理され、刑務所以下の生活を強いるそこの生活での唯一の楽しみは、ペリカ(日本円の10分の1)で支払われる雀の涙ほどの給料で購入するビールと些細なツマミのみだった。
そんな中、一日外出券を購入し、外で何か一発当てることを画策するカイジだったが、班長「大槻」の策に嵌り、お金は貯まらず、地下で催されるチンチロ博打で逆に借金をこしらえてしまう。
本作では、大槻の私腹を奪い地上に出ることを画策する「地下チンチロ」、地上に出たカイジが挑戦する「沼」の2つのギャンブルが描かれます。

前作と異なり、本作は一旦完結しており、次回に続くことが明らかな終わり方にはなっていないです。
次回作「賭博堕天録カイジ」からは以降、現在まで長期化しているので、カイジは本作までとするのもありかなと思います。
個人的には次回の「賭博堕天録カイジ」がカイジシリーズでは一番好きなので、そこまではおすすめします(「和也編」以降は結構グダグダ続いている感じがしています)。
前作では、ギャンブルに自分の肉体、命であったり、鼓膜や指を賭けるシーンが多々ありましたが、本作ではコマはすべてお金です。
ただ、それで緊迫感が薄れるようなことはなく、負ければ地獄が待っている背水の陣で勝負に出ていること、また、必勝の策を持って挑んでいるが、ギャンブルなので負けることがあるということが十分伝わってきました。
ちなみにカイジ側の策は割とご都合主義で、普通に考えてそんなことは起こらないと思いますが、特に「沼」は非常に奇抜な作戦で対応していて所見だと驚くと思います。
ラストは、まさかの展開になり、カイジらしい終わり方かなあと思いました。

12

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