うにたべたい
3.4
女子高生が主役のマンガ・アニメであふれる昨今、どこにでもいる普通の男子高校生を主役に据えた日常系マンガ。友人同士の3人の男子高校生、「ヒデノリ」、「タダクニ」、「ヨシタケ」が中心となり展開します。一話10ページ程度の一話完結型。ワンクールでアニメ化もしました。タイトル通りの日常系マンガで、マンガ的な展開はありますが超自然やファンタジーは存在しません。キャラクターは増えますが、最終話次点でもそれほどキャラ数は多くなく、ストーリー展開もほぼないです。そのため、キャラの描き分けが微妙なのですが、キャラ数は多くなく、頭を使わずに読めます。また、2009年から2012年連載でなので、作中、スマホやSNSは登場しないです。今の男子高校生の日常とは全然違っていると思うので、読む上で時代的なところは考慮する必要ありますね。男子高校生で日常系というと、ヤンキーかスポーツマンガみたいになりそうですが、本作登場の男子高校生は不良ではなく、スポーツもやってないです。男子高校生が友人の家でだべったり、バイトしたり、遊びにいったりする内容となっています。割りと淡々としていて、雰囲気的にはシュールギャグに近いですね。男子高校生が中心ですが、女子高生も登場します。むしろ、登場キャラの半数は女性キャラな気がするくらい、女性キャラ出てきますね。絵は微妙ですが、女子高生キャラはかわいらしく、個人的には近隣女子校の生徒会長「りんごちゃん」がお気に入りです。また、女子高生の一人「羽原」は過去に「アークデーモン」と呼ばれ恐れられていて、過去に討伐隊が形成されたような話があるなど、女子側のほうが個性が強く物語向きな感じがありますが、あくまで外伝的な位置づけで、平和な男子高校生がバカなことをやって終わるだけの日常系マンガが本筋となってます。そんなので面白いのかというと、大笑いはできないものの、クスリとすることが多いです。日常系作品らしい脱力して読める作品です。
男子高校生の日常
レビュー(147)件
完結・全7巻