BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム

石塚真一

4.29

26409

発刊:2017.03.10 〜

完結・全11巻

『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(1)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(2)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(3)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(4)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(5)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(6)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(7)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(8)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(9)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(10)』巻の書影
『BLUE GIANT SUPREME ブルージャイアント シュプリーム(11)』巻の書影
石ださん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.29

642件の評価

4.9

11巻まで読みました

前作「BLUE GIANT」の直接の続編です。
前作で大にサックスの技術を伝えた、大の師匠・由井が、アメリカを除いた場合にJazzを学ぶのにおすすめの国として上げていたドイツ。
右も左も分からない、言葉も通じない彼の地で、No.1 Sax Playerになるため、大が単身ドイツに降り立つ展開です。

前作の続編なので、「BLUE GIANT」を先に読んでいることをおすすめしますが、一応、本作からでも話についていけます。
端的に言えば、日本からやってきたべらぼうにうまいサックス・プレイヤーが、無謀にもサックス一本かばんに詰めて、一人ドイツに降り立つという内容で、資金も乏しく、言葉も通じないので練習すらも場所が見つからない試練的な状況の中、国と人種と多国的な言語が混じりあうヨーロッパでベース、ピアノ、ドラム、と少しずつ仲間を集め、やがてヨーロッパ中の人々の胸を震わせる物語となっています。

前作を読んでいれば本作も読んでいただきたい、前作を読んでいなければ、前作から是非読んでほしいと思います。
登場人物のおじさん率が高く、可愛い女の子は出てこない、ファンタジー要素のない、魔法も転生もバトルロワイヤルもないですが、"とにかくすごい"です。
そうとしか表現の仕様がないのが悔しいところですが。
異文化に放り出された大が、それでも自分を、自分のサックスを信じて吹き続けることで、少しずつ大きな場所で多くの人を魅了させていく。
どんな状況においても大は決して折れないのですが、それは自分のサックスを信じているのだろうと思いました。
そしてそれはここまでの経験と、その根底にあるサックスが心底好きであるということなのかなと思います。
流石に今自分がそれだけを想い続ける何某かを見つけることは難しいですが、何かをやって貫いてみたいと思わせる、力のようなものを読んで感じ取りました。

ストーリー漫画としてとてもおもしろかったです。
一点、仕方ないところですが、詰まってしまった大の元には都合よく次々と彼を助ける善人が現れ、窮地を救います。
それが少し、都合が良すぎる感じを受けました。
とはいえ、いくら腕がいいからといって紹介もなしで見知らぬ土地でひとりやっていけるわけもなく、こういうドラマ的な展開は私的にはありかなと思います。

"SUPREME"は全11巻。完結ではなく、話は"EXPLORER"に続きます。
現在連載中で、現時点で十分話題作ですが、完結した時は日本中で話題になると思っています。

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