「アイドルのわたしは今日で最後。」 アイドルグループ、解散。メンバー4人に“その後の夏”がやってくる――。[人生はまだ長いので]まばゆいアイドル活動を経て、グループ解散を迎えた彼女たち。新しい人生を選んで最初の夏は、光ってるかい――? [夜の学校]定時制高校の担任と生徒。実は元恋人同士です。高校で出会って高校で再会した私たちは、4年後の卒業式で――。[好き心に秘めたるは]地味だけどドエロな魔女現る。そんな女と浮気性な俺のセフレ沼は、毎晩毎晩アドベンチャー。だけど彼女に見つかって……。おとなの心の“柔らかいところ”をぎゅっとつかむ名手・都陽子のデビュー作を含む計9作を収録。爽やかかつ濃密な初短編集!
昭和43(1968)年から少年マガジンに連載された、伝説の人気ボクシングマンガ『あしたのジョー』から、人生を完全燃焼させるための熱いメッセージを集めて、そのエッセンスを凝縮したのが本書だ。各ページに本編のイラストをはさみながら解説を加えて、『あしたのジョー』の世界の魅力をそのまま取り出している。 <p> 『あしたのジョー』は言わずと知れた名言・名場面の宝庫といえる作品であり、本書でピックアップされているセリフはいずれもファンには忘れられない名シーンばかりだ。「燃えかすなんか、残りやしない…まっ白な灰だけだ」、「棄権ってのはないぜ…俺の試合にはな」など作品の中に繰り返し登場するジョーのセリフは、現代においても少しも古びることなくストレートに響いてくる。 <p> 本書には名言集以外にも、宿命のライバル力石徹との戦いや、世界タイトルをかけたホセ・メンドーサ戦をはじめとする矢吹丈が駆け抜けた6つの死闘のダイジェスト解説のほか、「あしたのジョー」全編のストーリーダイジェスト、そして作品に関する奇問難問を集めたカルトQ&Aまでついた盛りだくさんな内容になっている。巻頭には傑作カラーイラストの特撰集も収録されており、ジョーが好きでたまらないコアなファンにも十分に読みごたえがある1冊だ。(清水 晶)