そうきたか!

ちょっぴり天然な女の子・海が、両親の遺品から出てきた写真の場所を探し、ポルトガルで出会った女子高生・りえと欧州を旅するストーリーです。この作品の真新しいところは、国ごとに毎回、新しいキャラクターが出てくる点です。きらら系の日常系4コマは登場キャラが固定化されている作品が多いのですが、『旅する海とアトリエ』では入国時に現地のガイド役の女の子と出会い、出国時に別れるという展開を繰り返します。魅力的な新キャラがどんどん登場するので、読んでいて飽きません。もちろんメインである海やりえも凄く可愛いキャラクターです。特にデフォルメされた海の顔芸が好きですね。 また題名に“アトリエ”とあるようにりえや現地ガイドキャラはクリエイティブな職に就いている女の子ばかりなのですが、全員何らかの壁にぶち当たっています。物作りの楽しさや喜びを失ったクリエイターたちが、異文化に対して純粋で素直な反応を示す海に刺激を受け、徐々にモチベーションを取り戻していくハートフルな内容でもあります。 少し残念な点は移動のテンポが早過ぎて、若干観光ガイドブック感がある点ですかね。1巻だけでポルトガル、スペイン、イタリアと3カ国(しかも複数都市)も周り、現地の名産品や観光地をこれでもかと紹介します。欄外には補足説明まで書かれていて、情報の正確さに拘るあまり、無駄が無さ過ぎて旅の風景が想像しづらいです。次巻はオーストリアから始まるようなので、もっとゆったりしたペースを期待したいです。

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