長峰(ながみね)ミカコと寺尾(てらお)ノボルは同じ高校を目指す中学3年生。受験を控えたその夏、ミカコはふいに国連宇宙軍に選抜され宇宙に行く事を、ノボルに告げる。ミカコの最終的な目的地は太陽系外縁部。宇宙と地上で連絡をとりあうふたり。しかし、人類が初めて体験する距離は、ふたりの時間や心を、決定的に隔ててゆく……。アニメーション『ほしのこえ』をコミカライズ!
『君の名は』で世界に名を轟かせた新海誠監督の初期原作アニメ『ほしのこえ』を、佐原ミズ先生がコミカライズ。 先生の絵は非常に繊細で切なく、とても美しいです。初めて観た時は驚きました。しかもデビュー作です。 『秒速5センチメートル』など切ない物語で有名な監督作品との絵とストーリーが絶妙にマッチしており、これ以上相応しいマンガ家さんはいないのではないでしょうか。 新海アニメの中で『ほしのこえ』が最も好きですが、その魅力が存分に引き出されています。またこの作品はいくつかノベライズもされていて、それぞれに少し異なるストーリーにも惹きつけられます。/ 2019 ------ 久しぶりに読み返しましたが、いま観ても素晴らしい作品です。☆4.6→☆5.0 / 2023.6
by シン (1409)820年の眠りから目覚めたヴァンパイア・ライ。彼は人間が誕生する前からの世界の支配者である"ノブレス"だった。 忠実な下僕・フランケンが理事長を務める高校に転入したライは、現代の高校生活に戸惑いながらも、仲間たちに馴染んでいく。 しかし、謎の組織の魔の手はそこまできていて――大人気WEBコミックがフルカラーで登場!
追記 2020.9.5 来月10月からアニメ化決定。これは楽しみです。 ぜひこの調子でまたコミック化が進んでくれると嬉しいです。 ------------ 2020.4.7 素晴らしいクオリティ。類稀なるシリアスなカッコよさと 安定のボケ。 ただセブンでも販売されていたカラーコミック化が頓挫し、2020年4月現在 全話読めるのは唯一LINEマンガのみ。 ------------ ※ 以下 読者へ伝えておきたい要注意点 WebtoonからLINEマンガに移行しましたが、閲覧方法が最悪になってしまいました。何かというと "購入できません"。信じられない話ですが "レンタルのみ" です。 具体的に申し上げると、現在544話公開され92話まで無料で読めます。そして93話から1日1話ずつは無料で読めますが、まとめて読む場合 レンタル 1話 51円します。全話レンタルだと23000円以上します。そして閲覧可能はたった3日間です… また悪質なのは買えると思ってしまうUIです。買ったと思ったら3日間しか読めないレンタルなので本当に酷いです… さらに有料にも関わらず 0円表記 なのです…LINE酷すぎます… これは私も含め 騙される方々が出ますので ホントに気をつけてください。 とても面白くレベルの高い好きな作品ですが、 出版が最悪なので これでは広まらないのが残念過ぎます… ホントは☆5.0にしたいですが 上記を鑑み☆4.6にします。
by シン (1409)宮崎駿が描き下ろしたオールカラーの絵物語。1982年「アニメージュ」にて『風の谷のナウシカ』の連載を開始したのとほぼ同時期に描かれた作品である。水彩の淡い色をいくつも重ねて着色した絵が美しい。 <p> 作物の育たない貧しい国の王子シュナは、大地に豊饒をもたらすという「金色の種」を求め、西へと旅に出る。つらい旅の途中、人間を売り買いする町で商品として売られている姉妹と出会う。彼女らを助けた後、ひとりでたどり着いた「神人の土地」で、金色の種を見つけるが…。どんな状況にあっても、生きようとする人間のたくましさ。強い心だけが生みだすことのできる、やさしさ。そして、弱さと無力さ。宮崎は、短い物語のなかに、そんなものを、ただそのまま描き出してみせる。 <p> 世界観の作りこみとそれを表現する絵の力は圧巻。特に「神人の土地」にあふれる虫、植物、巨人、月の造形には、一切の迷いが見らない。彼の頭のなかに広がる原風景を見せられているようで、生々しいほどの迫力に満ちている。死と生、喜びと恐怖の一体となったこの世界観は、以降の宮崎作品にも幾度となく登場する。 <p> チベットの民話に感銘を受けた宮崎が「地味な企画」ということでアニメ化を断念し「自分なりの映像化」を行ったものが、本作である。だがアニメという万人に向けた形をとっていれば、また違うものになっていたはずだ。淡々と、厳かに物語が進行する本書の独特の雰囲気は、絵物語という形態であればこその魅力といえるだろう。(門倉紫麻)
「殺人事件や拷問の方法など 人の冷たくデリケートな側面を渇望する 私たちのような人間は時に“GOTH”と呼ばれる」。この「GOTH」である「僕」と森野夜のふたりが、遭遇する猟奇的な事件を描く連作短編集。乙一による6話で構成される同名小説のなかから4話を選んで漫画化したもの。 <p> 「『小説のイメージどおりだ』という声がいくつも寄せられた」と原作者の乙一があとがきで書いているように、黒髪の美しい少女、森野夜のキャラクターに引かれる人も多いだろう。だがもうひとりの主人公、「僕」のキャラクターはさらに印象深い。いつも事件を解決に導く「僕」であるが、彼は決してヒーローになりたいわけではない。暗がりを見たいというその思いだけが、彼を突き動かし核心へと連れて行くのだ。 <p> あらゆるものの手を切断して冷蔵庫に保管する教師の話(「リストカット事件」)、人間を土の中に生きたまま埋めることに執着する男の話(「土」)など、苦手な人には耐え難い(好きな人にはたまらない)表現が続く。ビジュアルでは本書最大の見せ場ともいえる凄惨な死体の様子が描かれているのは、「暗黒系」。執拗なまでに丁寧に描かれたそれは、恐怖を忘れて見とれてしまうほどの完成度である。また、どの話にも必ず巧みな「裏切り」があって、謎解きのおもしろさも存分に与えてくれる。特に森野夜の過去の事件を描いた「記憶」には大きな裏切りが用意されていて、4話で完結するマンガ版の、最終話としてきれいに全体をまとめている。(門倉紫麻)
活発な女子高生・孫景(スンジン)は、通学途中で見かけた隣校の美少女・秋瞳(チウトン)に一目ぼれ。何とか仲良くなろうと、ぎこちないながらもアプローチしてみるが…。中国weiboで47億PV超の大人気作。オールカラーで完全翻訳出版。
前々からインディーズの日本語訳版をバラで観ていましたが、ようやく待望の公式翻訳版が発売。当たり前ながら時系列でまとめて読めるのは嬉しい。 この作品で私がいちばん好きなのは絵です。繊細ながらシリアスもコミカルも上手く表現されたシンプルなタッチが美しく素晴らしい。 いまアニメ公開中のノブレスにも通づる あちら独特のレベルの高い絵です。舞台は中国ですが、日本と言われても違和感がないくらい自然で馴染みやすいキャラ達が描かれています。そしてチウトンがとにかく可愛い。スンジンやカメラマンの気持ちが分かりますw またストーリーもイイです。コメディ要素も多めで、キャラ達の気持ちもよく表現されていて、共感できて観ていて楽しいです。 ちなみに不満点としては ボリューム。全277ページですが、1ページが3コマ以下のレイアウトで余白が大きく、見やすくサクサク進みますが、その分終わるのはあっという間で 物足りなさを感じます。 また未だ掲載されてない話もあり、これから2巻も発売されるとは思いますが予告はなく時期は不明です。1300円という価格設定から 全て掲載されていると思ったので、できれば全て又はもう2〜3話増やして欲しかったです。
by シン (1409)