卒業から3年――…京都大学へ進学した佐条。東京で音楽を続けながらバイト勤めをする草壁。別々の進路を歩むことになった二人の行方は……。不朽の名作『同級生』シリーズ、時代を越えて新たなステージへ。
同作者の"鉄道少女漫画"内の一作"木曜日のサバラン"のスピンオフ。 "木曜日のサバラン"は、洋菓子店の"奥"に誘われたサラリーマンの話でしたが、本作は"奥"のメンバーの女の子を主人公にした、恋愛マンガとなっています。 奥の部屋に鉄道模型店がある洋菓子店で常連だった老人を祖父に持つ少女「倉木亜子」が主人公です。 "木曜日のサバラン"で祖父が他界し、祖父に代わって亜子は模型店に通うのですが、そこで"木曜日のサバラン"主人公の既婚の男性を好きになってしまう。 そんな亜子と、彼女にしつこく絡む男の子「小平」の物語です。 本作も鉄道、特にSLが重要なキーアイテムとして登場します。 実際の秩父や大井川鐵道のSLが登場して車内を舞台に物語が展開したり、鉄道少女漫画同様小田急線の路線が登場するため、鉄道少女漫画に比較するとドラマの比重が高いですが、鉄道好きにもおすすめできる内容だと思います。 ただ、相手の小平が、空気を読めないわしつこいわ、大人しく叶わない片思いをしている亜子ちゃんに馴れ馴れしく絡みに行く様は、個人的には良い印象を感じなかったです。 本作の雰囲気は良いと思ったのですが、私的には男側のキャラがダメでした。 なんでそんなチャラ男とくっついてしまうのか、亜子ちゃんがかわいいだけに余計になんか嫌でした。 個人的に小平が嫌というだけの問題なので、気にならない方には、終わり方もキレイで良作と思います。
by うにたべたい (528)卒業式で告白されて5年。飲み会で再会したアイツの薬指には指輪があった。「てかお前、俺のこと好きとか言ってなかったっけ」俺の言葉にアイツの表情は揺らぎ……。心が震えるほどの感動と痛み、青春の輝きと影を描いた、十代の恋にまつわる6編のオムニバス。
探しても見つけ難いのに、恋とは突然訪れるのです―― 表題作『片恋の日記少女』をはじめ、父と元・息子、父と娘の友達、姉と偽り男と会う弟、など、親子兄弟ジェンダーが入り混じったヒトとヒトとの多彩な関係をおかしく切なく描いた作品集。さらに「原色メガネ男子標本」などショートや描きおろし番外編も収録!
海外の女学園とその寄宿舎を舞台に展開する、著者初の本格的長編ガールズラブ待望の第1巻。繊細な描線で紡がれる耽美の極にありながらも風通しの良い物語です。