女性を描き続けてきた著者が見つめる、この世界の現実。『Sunny Sunny Ann!』『ハウアーユー?』以来、6年ぶり長編作品。「勇気をもってくれた親へありがとう生まれてきてくれた命へありがとう勇気はアナタの中にある灯火」サヘル・ローズ氏(女優)「ようこそ、この世界へ」。私たちは今、全ての子どもたちにこう、語りかけることができるだろうか。」安田菜津紀氏(フォトジャーナリスト)第一子を妊娠し、生まれてくる我が子へ期待を膨らませる夫婦。二人は、賢くて勇気ある子に育てば、明るい未来が訪れると信じていた。出産を目前に控えたところに、夫婦はある少女の身に起きた事件を知る。それは少女が賢くて勇気があった故に標的となった凶行だった。無邪気に信じていた未来が揺らぎ、妻の心は動揺する。これから生まれてくる子供に、私たちは何を伝えればいいのだろう――
あなたが作った花嫁衣裳、私は誰の隣で着るんだろう……? “綺麗なドレスを着た花嫁さん”に憧れるのぞみは、 偶然、人気デザイナーになった幼なじみ・叶太と再会。多忙な上に生活力のない叶太のお世話のため(プラス下心)、のぞみは足しげくアトリエに通うことに。なんの進展もないまま1年が経ったある日、のぞみの悪戯からえっちに発展し――…!? 憧れのお兄さんと16年越しの再会愛をはじめ、 一途なわんこ彼との初体験、やんちゃ系男子とひと夏のモラトリアム、もどかしくて淫らなワンナイトラブなど、ドラマチックな恋模様が詰まった初短編集! BookLive!限定特典イラストつき! ●収録作品● 「ロマンチック・オーダーメイド~16年越しの約束~」 「キミのトクベツになりたい。」 「こじらせワンナイトラブ」 「Home sweet home.」 +描き下ろし漫画9P
『orange』『夢みる太陽』の高野苺待望の最新作は、コブクロの「君になれ」から生まれた【本物の自分】を見つけるための物語。高校3年生の【太陽】は、ミュージシャンになる事を夢見て軽音部に所属している。しかし、バンドメンバーは太陽だけ、ギターの腕もいまいち、ライブ経験ゼロと、理想と現実の差にくじけそうになっていた。 そんな時、クラスメイトの【光】と話す事で、太陽はこれまで心の奥に隠していた「秘密」と向き合うようになっていく… 太陽と光、そして太陽の幼馴染みの【桜】。迷い、悩みながらも、いつの日か「本物の自分」を見つけることはできるのか?
「君になれ」という漫画を読んだ。 本作では、一度挫折を味わった2人の青年が互いに支え合いながら歩み始める様子が描かれている。 好きなものを好きで居続けるなんて、当たり前のことの様に思う人も居るかもしれない。 けれど、好きなものを好きで居続けることは想像以上に困難だ。 本作を読んだ際、心の傷跡を優しくなぞっている様な気分になった。 もしかしたら僕と同様に感じる人もいるかも知れない。 本作は、その傷跡さえ自分には必要だったと感じられるポジティブなメッセージ性を孕んでいる。 作中の台詞にもあったが、 「人は、辛いことがないと優しいものに気づけない。」 誰もが知っている様な苦しみも無駄じゃない。 必ず今に活きている。 そう感じる作品。
by ヒノデ (67)