きんいろモザイク

原悠衣

4.16

7461

発刊:2011.03.26 〜

完結・全11巻

『きんいろモザイク(1)』巻の書影
『きんいろモザイク(2)』巻の書影
『きんいろモザイク(3)』巻の書影
『きんいろモザイク(4)』巻の書影
『きんいろモザイク(5)』巻の書影
『きんいろモザイク(6)』巻の書影
『きんいろモザイク(7)』巻の書影
『きんいろモザイク(8)』巻の書影
『きんいろモザイク(9)』巻の書影
『きんいろモザイク(10)』巻の書影
『きんいろモザイク(11)』巻の書影
YWさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.16

52件の評価

5.0

11巻まで読みました

※あらすじは他に素晴らしいレビューが沢山あるので、ぜひそちらを参考にして下さい

きんいろモザイクの魅力について書くときりがないので、ここでは
「簡単にはわかり合えないけど、仲良しな関係」
を描いている点が好きだという話をします。

忍とアリスをはじめとして、きんいろモザイクのヒロイン達はとっても仲良しなのですが、お互いの考えていることまでは中々わかりません。
忍はアリスに拾った石をプレゼントしますし、アリスは忍にこけしと言い放ちます。
そのためヒロインたちは、時にショックを受けたり、自分がどう思われているのか不安になったりしてしまいます。
そんなときこの作品では、問題をド直球には解決せず、完全に理解はできていないままに、愛で乗り切ることが多いです。
私は、そこに救われています。

現実で人間同士が考えていることを理解するのは、簡単ではないと思います。
またもし一方が理解している場合でも、その一方が理解しているが故に負担を感じることもあると思います。
そんな世界の中、きんいろモザイクを読むと謎の乗り切り方を見せつけられるので、最高な気分になります。

未読の方一人にでも刺されば嬉しいと思って、このような視点で書いてみましたが、きんいろモザイクは肩の力を抜いて楽しめる作品です。
掘れば掘るほど魅力が詰まっていて驚かされますが、無理やり押し付けてくるようなことはありません。
とっても懐の深い作品です。
もし機会があれば読んでみてはいかがでしょうか。

5.0

きんいろモザイクとの出会いは気づかないところから始まりました。
当時、まんがタイムきららMAXで連載が始まっていたものの、私は本誌で他の作品を読み、きんいろモザイク自体を意識することはなかったと記憶しています。後に意識するきっかけのTVアニメと共に私は空気感の柔らかさに惹かれて原作を読みなおします。それが今後、大きく気持ちを揺さぶられることになるとは当時は思いもしなかったと思います。
この作品から印象付けられる物語のスケールは一見小さく見えるけれども、一個人の生き方を考えさせられるほど『人生』という意味が似合う作品であると読み進めた後、合点がいくことになるでしょう。

実際にきんいろモザイクには壮大な物事が起こることはありません。所謂「学園日常系」と呼ばれる部類にカテゴライズされます。この作品は誰もが経験する学生時代のお話です。生活していく上で、心情が繊細に変化しつつ、成長しながらもコミカルに展開していきます。一番の特徴である国際交流ゆるふわ学園コメディの部分はキャラクターの成長に大きな役割を果たしていきます。
作品自体はキュートでポップな表現であるものの、キャラクターの他愛もない掛け合いによって生まれる作品の本質が読み進むにつれて次第に大きくなります。それがきんいろモザイクの一番面白い部分にあたる『人生』という本質であると私は感じました。
しかし、本質である『人生』は全11巻を読み終えた後により強まると感じました。何故、完結したタイミングでそう至ったのか、きんいろモザイクの『人生』とは何かを私なりに解釈してみました。

きんいろモザイクは別の時系列を挟みつつも高校3年間を軸に話が展開していきます。中には「たかだか3年間の話で人生?」と思う方がいるかもしれません。人により長いか短いか感覚が異なる学生時代の期間ではありますが、実際に私自身の大切な思い出はいくつも思い返せるほど濃密でした。きんいろモザイクも同様です。巻数の量もさることながらキャラクターとの掛け合いがテンポ良く濃密なため、印象に残りやすい物語が多いです。思いかえせばすぐ浮かび上がる程に印象付けられた数々のエピソードは月日の長短による作品の軽薄さには結びつきません。どれだけ誰かと大切に時間を過ごしたかが重要であり、きんいろモザイクにはそれがあります。

学生当時は過ごした時間が如何に大切な時間であったかどうかは気づきにくいものです。私は最終11巻を読んだ後、卒業してからの友人との距離感の変化を思い出しました。
似たような事象かは定かではありませんが、この作品を読み始めたばかりの時はただのキャラクターとして認識していたはずが、自然と「友人」の目線に変わっていました。読み進めることで、キャラクターに愛着と親しみを持ち、「この子ならこうするよね」と思うようになり、次第に「他人の『人生』」から「友人の『人生』」を垣間見る傍観者のような感覚を覚えました。

本来、人は成長しても全て変わるわけでなく、変わるところもあれば変わらないところもあると私は考えています。きんいろモザイクはキャラクターの心情変化に同様なリアリティがあります。この作品の最も持ち味の部分であるかもしれません。繊細な心情の変化の部分は物語を展開する上で、キャラクターの仲の良さの説得力になり、掛け合いに活きていきます。

繊細且つエンターテイメントに物語が繰り広げられる中で、時と場所が違えど人との繋がりが大切で優しいものであるときんいろモザイクは教えてくれました。相手を想い、互いの成長をラブアンドピースに掛け合うキャラクター達の成長を読み進めることで感じ取り、蓄積されて生まれる感情こそがきんいろモザイクの『人生』になるのだと考えます。まるで友人と過ごした月日の大きなアルバムを丁寧に1枚1枚見ていくような感じです。完結してからこそ楽しかった過去を振り返ることで、より強い感情を抱き『人生』として強く認識することが出来たのではしょうか。

きっかけは別にあれど運良くこの作品にたどり着き、作品の楽しみ方を知りました。
完結した後でも新しく多くの方々にこの作品を読んでもらい、同様に体感して欲しく思います。連載から読み進めるのと一気に読み進めるのでは感じ方が異なるかもしれませんが、作品の本質は絶対に伝わると自信を持って言えます。完全にファン目線からではありますが、読み終えたとき感じるものこそが「あなたのきんいろモザイク」のかけらの1つになるでしょう。

連載10年で描かれた3年間はまさしくきんいろに輝く思い出のかけらの塊のような作品でした。完結し、今なお仲良く過ごしているであろう彼女達はこれからも輝く日々を送り続けるに違いありません。

原悠衣先生
本当にありがとうございました。

『きんモザは人生』です。

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