この漫画のレビュー

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938件の評価

4.1

11巻まで読みました

かつて正確無比な演奏から数々のピアノコンクールで優勝した神童、有馬公生は、指導者でもあった母が死んだことがきっかけでピアノの音が聞こえなくなってしまい、以降、ピアノの演奏から遠ざかってしまう。
それから月日が流れて、中学3年生となった有馬公生は、同年のバイオリニスト、宮園かをりと知り合い、再び音楽の道に戻ってゆく。
別冊で短編集1冊、小説版で別エピソードがありますが、本編は11冊完結で、公生たちが中学3年生の間、1年間の話になっています。

アニメの評判がいいとよく聞きますね。
マンガではちょっと引き込まれたというレベルですが、確かに、これに音と動きがついたら涙腺が緩むかもという内容でした。
ピアニストが成長する姿を描いた作品なので、作中クラシックの名曲を、時には独創的に、あるいは完成度を高く、または感情的に奏でる描写が多々あって、マンガでもその表現が伝わるのですが、やはり音ありで見ると印象が変わると思います。
アニメ版未視聴なので、そのうち見てみようかなと思います。

本作スタート時点でラストまでのプロットがあったのかはわからないですが、11巻で無駄なくきれいにまとまっています。
世界デビューをせず、コンクールも国内のみ、恋愛要素にも比重が置かれているという意味で、ピアニストが主役のマンガとしては珍しい部類な気がしました。
3,4巻くらい(かな?)までは若干読みにくかったですが、以降はどんどん面白くなります。
ラストが悲しいですが運命的でした。
ただ、散々正確無比、ヒューマンメトロノームと揶揄されたかつての主人公の演奏に感銘した、背中を追いかけ始めたというキャラが多いことに少し違和感を感じました。
あと、ドラスティックに言ってしまうと、何故か女の子にモテモテな主人公を、みんなで励まして成長させる話とも読み解ける内容のため、人によっては苦手に感じる可能性があります。

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