シルフコミックス

〜5巻

お人好しな委員長タイプの牧ゆかりと非行少年のバンドマン・日下優助の甘酸っぱくも身近さを感じさせるラブストーリー。

丁寧で繊細な心理描写がとてもいい…！作者さんがあとがきでも書いてたけど、主人公たちの人間としての未熟さも自然に描写していて、それがよりこの作品の魅力に繋がってると思う。

日下がよくいる王道の少女漫画ヒーローじゃなくて、人間味溢れる、どちらかというと不器用側の人間だから、余計に可愛くて保護したくなる。ヒロインとの関わりで徐々に心ほぐれて健全な年相応の感情を持ち始める過程がたまらん。
…読者の視点だからそう思えるけど、実際にこんな男の子いたらとんでもない地雷で沼、まさに3Bのバンドマン性質だなぁって思っちゃう。(でも好き)

主人公の牧は眩しいほど真っ直ぐで素直で純真。あまりの快活さに最初は苦手意識すら感じていたけど、よくよく見ると本当にいい子なので…。こんな女の子になりたいし救われたいって思っちゃうようなTHE少女漫画ヒロイン。

春雪がリアルな根っからの魔性の女なので(少女漫画では久しぶりに見た)、早く関係清算してくれ〜