新感覚の麻雀ホラーバトル、ここに開幕! 行方不明の父の故郷に戻った中学生・山里卓次は、その村の掟により「マジャン」という遊戯に指や手足、はては命までもを賭けることに…。 マジャン=麻雀の勝者がすべてを支配するこの村で、はたして彼は生き残れるのか!?
カミムラ晋作氏の変則的麻雀マンガ。 掲載誌は『E ☆ エブリスタ (現・エブリスタ)』というWebコミック誌。 2巻までは紙媒体で出版されましたが、3巻以降は出ず続きは上記サイトでしか読めない状態でした。 2020年9月現在、マンガ図書館Zで全話無料公開されています。 行方不明となった父が生まれた村・麻上村に転校した「山里卓次」。 その村では麻雀によく似た、"マジャン"と呼ばれる儀式的な遊戯で村内の発言力が決められていた。 卓次はふとした事から、指や腕などの人体のいちぶを賭けた勝負を挑まれる。 変則ルールの麻雀に、体の一部など、クリティカルなものを賭けた勝負をする作品で、カイジなどと感覚的には似ていると思います。 マジャンのルールはほとんど麻雀と一緒で、そこに追加の特殊ルールが加わる形になっています。 特殊ルールは、"常に役が1つ付いて上がれる"、"後追いリーチにより前のリーチがキャンセルされる"などで、正直、麻雀のルールを知らない人が読むとそれのどこが異常なのかピンと来ない可能性があります。 本作は前提として麻雀のルールを知っている必要がありますね。 特殊な麻雀勝負を描く上で、寒村の因習を繋げたのはうまいと思いました。 カイジみたいな特殊ルールの麻雀をするシチュエーションとか日常ではまずありえないですからね。 なお、主人公はそれら特殊ルールを一人知らない状態で卓についていて、ルールを推測しながらゲームを進めるという展開をするのですが、それも含め、絶望的な状況に陥りながらも、最終的にはルールを裏手に取った逆転劇が描かれています。 とても楽しく読むことができました。。 特殊ルールも、麻雀というゲーム自体を破壊するものではなく、微妙なエッセンスとして働く範囲のため、なかなか考えさせられる展開だと思いました。 設定が設定のため、麻雀に対する造詣は必須ですが、麻雀ファンであれば楽しめる作品かと思います。 想定以上におもしろかった。掘り出し物でした。
by うにたべたい (581)夢野久作の代表作完全漫画化についに挑んだ『瓶詰の地獄』から、丸尾テイストが横溢する待望のオリジナル作『かわいそうな姉』まで、世界で彼にしか描き出すことのできない、猟奇と陶酔に満ちた、漆黒の物語の花束。
仁岡は子供が大キライ!!でも職業は、中学教師(!?)。浅井は不良な女子中学生!!でも超マジメで素直(!!?)。ある意味新しいアプローチ。でも何か間違った学園4コマ。ま、浅井がカワイイから、気にしない☆
ピンクの銃を持った、ピンクの髪の謎の小娘バンビが暴れまくる、アメコミ系「バイオレンス・ロード・コミック」。裏社会のボスのもとから「未来を握る少年」を連れ去ったバンビは、依頼主に少年を届けるため、彼女を狙う賞金稼ぎたちと追いつ追われつの旅に出る。額を撃ち抜かれ飛び出す眼球、切断された手首…。その行く手には血の海と化した修羅場が待っていた。 <p> 本作の魅力は何と言ってもバンビの破天荒な超人性、ピカレスクぶりにある。かわいい容姿に反した狙撃能力、手錠を素手で引きちぎる腕力。腹が減れば何のためらいもなくコンビニを襲撃する。店員を脅し、銃で殴りつけながら、にんじんをかじり、プロテインの錠剤を頬張り、エビアンで飲み下す。そしてそんな異常な状況にあっても、大好きな幼児向けTV番組「クマのペーさんショー」に夢中になれるバンビは、筋金入りの幼児性の持ち主なのである。 <p> だがそんな彼女でも「ほんとはこんなことしたくない。バンビ、長生きしたいんだもん」と弱気につぶやく日もある。旅が続くにつれ、見えてくるバンビの過去。クールでドライ、スピーディでダイナミック、そしてほんのちょぴりセンチな暴力漫画の登場だ。(中山来太郎)
3.65
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発刊: ~
通常版・他1作品
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a筆が遅くて売れない作家、寺田雄二とパートで家計をささえるしっかり女房、街子のまわりには笑いと涙と(愛の)パンチがあふれています。ラブラブでガチンコな夫婦の新鮮で懐かしい大切な日々を一緒に体験してみませんか。
まんがタイム系4コマ雑誌の柱とも言うべき、むんこさんの作品です。 飲んだくれでお金がないのにパチンコ通いが止まらない、売れない小説家の夫と、しっかり者で働き者の妻の夫婦の話です。 ろくでなしだが近所の子供には人気の旦那とパートで支える、強くて街の人気者の妻のラブコメ4コマで、夫が仕事をせずに飲み歩き、妻が叱り飛ばして家に連れて帰るのがフォーマットとなっています。 むんこ作品はどれも4コマなのにストーリーがしっかりしていて、毎回ほっこり感動させてくれますね。 また、むんこ作品は他の特にきらら系4コマとは違い、4コマ目で無理やり話を区切るのでなく、毎回ちゃんとオチをつけてくれるのですごいと思います。 絵だけきれいな4コママンガ会でこれだけ人気を博のも頷ける内容になっています。 全3巻で分量的にも読みやすいです。 個人的にはらいか・デイズの方が好きですが、らいか・デイズはもはや終わりなく延々と続くため、完結した作品をさくっと読みたい人には特におすすめです。 らいか・デイズと比較すると、作中で増えていく他の登場人物も含め、キャラクターたちがエンディングに向けて成長していくことも特徴になっています。 ラストまで安心して読める、紛うことなき名作だと思います。おすすめ。
by うにたべたい (581)3.29
10
発刊: ~
既刊1巻
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