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カミムラ晋作
3.27
161
発刊:2011.07.15 〜
完結・全11巻
新感覚の麻雀ホラーバトル、ここに開幕! 行方不明の父の故郷に戻った中学生・山里卓次は、その村の掟により「マジャン」という遊戯に指や手足、はては命までもを賭けることに…。 マジャン=麻雀の勝者がすべてを支配するこの村で、はたして彼は生き残れるのか!?
6件の評価
うにたべたい
4.1
カミムラ晋作氏の変則的麻雀マンガ。掲載誌は『E ☆ エブリスタ (現・エブリスタ)』というWebコミック誌。2巻までは紙媒体で出版されましたが、3巻以降は出ず続きは上記サイトでしか読めない状態でした。2020年9月現在、マンガ図書館Zで全話無料公開されています。行方不明となった父が生まれた村・麻上村に転校した「山里卓次」。その村では麻雀によく似た、"マジャン"と呼ばれる儀式的な遊戯で村内の発言力が決められていた。卓次はふとした事から、指や腕などの人体のいちぶを賭けた勝負を挑まれる。変則ルールの麻雀に、体の一部など、クリティカルなものを賭けた勝負をする作品で、カイジなどと感覚的には似ていると思います。マジャンのルールはほとんど麻雀と一緒で、そこに追加の特殊ルールが加わる形になっています。特殊ルールは、"常に役が1つ付いて上がれる"、"後追いリーチにより前のリーチがキャンセルされる"などで、正直、麻雀のルールを知らない人が読むとそれのどこが異常なのかピンと来ない可能性があります。本作は前提として麻雀のルールを知っている必要がありますね。特殊な麻雀勝負を描く上で、寒村の因習を繋げたのはうまいと思いました。カイジみたいな特殊ルールの麻雀をするシチュエーションとか日常ではまずありえないですからね。なお、主人公はそれら特殊ルールを一人知らない状態で卓についていて、ルールを推測しながらゲームを進めるという展開をするのですが、それも含め、絶望的な状況に陥りながらも、最終的にはルールを裏手に取った逆転劇が描かれています。とても楽しく読むことができました。。特殊ルールも、麻雀というゲーム自体を破壊するものではなく、微妙なエッセンスとして働く範囲のため、なかなか考えさせられる展開だと思いました。設定が設定のため、麻雀に対する造詣は必須ですが、麻雀ファンであれば楽しめる作品かと思います。想定以上におもしろかった。掘り出し物でした。
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