スキー場でロッジを営む大輔の家で、一匹の虎毛の子犬が誕生した。その名は銀! 殺人熊赤カブトへの復讐心に燃える猟師五兵衛の下、銀は己の熊犬としての過酷な運命に気付く事なく、厳しい訓練に耐えていた。
一人暮らしをする中学生の女の子・リョウ。 料理が得意な彼女は、食事を通して 皆とあたたかい関係を築いていきます。 食欲をそそる緻密な料理描写&少しエロチックな食事シーンが満載のお食事ストーリー4コマ。 寂しい時は、ご飯を食べて一緒にぽかぽかしませんか?
「お食事4コマ」というのが一番相応しいと思う。 高校受験に始まり、大学受験まで、受験漫画としての側面もあるけど、常にリョウたちのそばにあって毎回欠かさず描かれるのが「食事」である。凝ったものでなくてもいい、大切な人と一緒に食べること。その意味が、最初から最後までこの作品の真ん中を貫く大切なテーマ。 川井マコト先生の描く様々な食べ物は、どれも本物みたいで、ときに本物よりも美味しそうに感じるくらい。すべてをカラーで見られないのが惜しい!! カラーといえば、個人的にとても気に入ってるのが各巻の目次やキャラ紹介。 細か~く描いてあって、各巻バラエティに富んでいてすごく面白い。
by みそトマト (35)現代の夜の中で密かに続くダムピールとヴァンパイア王との戦闘。かつて彼らは同じ王国の民として永遠の夜に君臨していた。しかし今は封印された「腐食の女王」を巡り対立しているのだった… ファンタジーと見せかけて実は「永遠の夜の国」年代記&壮大なるサスペンス!! どんでん返しに次ぐどんでん返し!次第に明かされる真実、そしてヴァンパイア王の真意とは? これねー作画が酷過ぎました!多分絵描きさんデビュー作だと思います。でも前半我慢して貰えれば、かなり改善されていきます。 「あの時、夜の国で本当は何が起こっていたのか」が明かされ始める→クライマックス→ラストまでの流れは鳥肌立つよ…城平京の作品では一番好き。
by おおがらす (580)「紳士淑女の皆さん!摩訶不思議な手品の世界をご覧に入れましょう!」少年は何ものにも従わず、軽やかに己の道を歩む――。マジシャンとして天性の才能を持ちながら、何ものにも縛られることなく自由に生きる少年・長見良(ながみ・りょう)。マジシャンだった祖父・龍五郎(たつごろう)に憧れて育ったサラリーマン・北條(ほうじょう)。龍五郎が生前にとった唯一の弟子だった良には、ある秘密があった。そして、良の才能に魅入られた北條は、ともに歩んでゆく。
稀代のマジシャンから手解きを受け、プロ級の才能がある中学生マジシャン・長見良。 彼はまるで魔法のようなマジックの才能を持つ傍ら、ディスレクシア、いわゆる失読症に悩まされる障がいを抱えていました。 そんな彼が自らの障がいと闘い、マジックひとつで自分も他人も笑顔にさせる。 画力が高くて、絵が綺麗。マジックの描写も美しく、物語の運び方も丁寧。 最終9巻で色々と1巻との対比が見られますが、良君の成長ぶりが美しいです。ただ、少し駆け足だったかなという印象です。 しかし、それを鑑みても一読するにあまりある作品でした。 字の読み書きができないという失読症は、一般に大きなハンデです。まず普通学級の学校には通えない。それでも、マジックという「言語がいらない芸術」を武器に、家庭や学校、世間、そして自分と闘いながら生き方を模索していく。 その物語がとても美しくて、ほぼ毎巻泣きました。主人公の良君以外の関係者にも物語があり、大変泣かされました。 ただのシンプルなお涙頂戴ではなく、そこに至るまでに積み上げられた物語があるからこそ、より感動しました。 何より、作者様の物語の構成力、技術にただただ感動です。 最後に、作中で引用しているセリフ、"You are magic!" これが印象的です。その意味するところを、ぜひ読んで感じてください。 本当に名作。
by せーふぁ (1046)そこは神に選ばれた者のみが集う寄宿学校。本当の才能の持ち主には、多大なる名誉、そして死が与えられるという……。子供達を待ち受けるのはライバルからの嫉妬、母との確執、禁断の恋、そして自分の才能への自信と戸惑い。今最も最新作が待ち遠しい作家・売野機子、待望の長編連載作品がついにベールを脱ぐ! 天使の歌声を持つ少年達が繰り広げる“才能”の物語をご堪能ください。