作中またはラストシーンで泣いた。
岸京一郎、職業・病理医。病理医とは、生検や病理解剖などを行って、病気の原因過程を診断する専門の医師のこと。各診療科の医師は、彼の鑑別をもとに、診断を確定させたり治療の効果をはかる。医師たちの羅針盤となり、人知れず患者を救う岸。医師たちは彼について、口をそろえてこう言う。「ヤツは強烈な変人だが、極めて優秀だ」と――。
BL臨界点! 人生投げ気味のヤカラ男×感情シェア天使――。人生の光と闇を紡ぐ、はらだ史上、最も優しい物語。趣味なし、友人なし、恋人なし。生きる価値、なし。惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(30代)は、うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、遠のく意識のなかで、真っ白い羽の美しい「天使」を見た―――。お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して帰宅してみると、そこにはあの時の天使が…。天使のふてぶてしい態度に戸惑いつつ、記憶もなく、飛べないというのを不憫に思い、天使をしばらく家に置くことに。突然はじまった奇妙な同棲生活だったが天使との日々は、死んだように生きていた幸紀の心にある感情を芽吹かせて――。あなたは、この関係をなんと名付けますか? デビューまもなく、自身が執筆した短編「止まり木」をセルフリメイクした意欲作!
<収録作品> Part1 われらはみだしっ子 Part2 動物園のオリの中 Part3 だから旗ふるの Part4 雪だるまに雪はふる 番外編 ボクの友達 Part5 階段のむこうには… 番外編 眠れぬ夜 番外編 ボクは友達 Part6 レッツ・ダンス・オン! 番外編 ボクと友達 Part7 夢をごらん 番外編 ボクが友達 番外編 ボクも友達 Part8 残骸踏む音