2010年、地球に“SH3・アールヴィル彗星”が接近した。時は流れ2038年、夏。宇宙大好き小学生、沢渡(さわたり)ゆうまは、謎にみちたモノと出会う。人工知能を搭載した家庭用オートボット・ナナコの体を乗っ取るように出現したそいつは、2010年に地球に降下したとき大気圏突入時のトラブルで故障し、団地に擬態して休眠していた人工知能なのだという。「私が宇宙に帰るのを手伝ってもらえないだろうか?」団地経由の宇宙行き、大スケールの極秘ミッションが始まった!
オールタイムベストのひとつ。団地一棟を宇宙船に見立てるロマン。漫画自体はテン年代初期に描かれたものだけど、近未来ガジェットやSNS周りの描写が10年たった今だとより至近に感じられる。 小学生男子・女子たちの視点や行動原理の描き方がとにかく細かい。(大人はみんな嘘をつく」←「お母さんお年玉だって貯金とか言って取っちゃうし」この思考のレベルがめちゃ良い) 今井先生特有の、"伝える手段"としての言葉がままならない子ども、ときに言葉以外の手段でどうにか伝えようとする姿。 「地球のなかでだって難しい」、未知なる物との出会いを受け入れていくことを、宇宙スケールでやってのけるマジで熱い漫画。
by 寸々 (215)主役は「ナス」!?老若男女、国籍を問わず繰り返される人のいとなみ。家族、恋愛、友情、勉強、仕事……。なにげない日常のなかの人間関係を、ナスのある風景を交えて描いたヒューマンドラマ。――ある夏の夜、ナスの化身から「タマネギよりもメジャーにしろ!」という使命をうけた作者が描いたナス漫画の金字塔!!
まず、カメラワーク。高野文子を彷彿とさせる巧みなカメラワークが凄すぎる。作品自体はとても漫画的だけどカメラワークが映画的な印象。 次に演出。タバコの煙か雲か曖昧にしてる演出には心臓止まった。大好き。 スクリーントーンもかなり少ないしそれが作品に合ってる気がする。時代劇ものとかインドのやつ、アンダルシアの夏とかはほぼ使ってないと思う。ない方が雰囲気の出るお話だったし、線が筆ペンかな?ってぐらい太くてかつ陰影、白と黒を強調するようなお話だったていうのもあると思う。逆にスクリーントーン使ってる作品は、高間のお話だったり、静かなゆったりとした時間が流れる場面だったりで使われてる印象。夜だったり家の中だったり。 いい漫画を読んだ。最高や
by 山形 (247)