作品数:12

Seikenさん、他2人がファンになりました
ファンになる

プロフィール

弐瓶 勉(にへい つとむ、1971年2月26日 – )は日本の漫画家。男性。福島県郡山市出身。代表作は『BLAME!』、『シドニアの騎士』。

弐瓶勉の作品

一覧
『人形の国』の書影
2巻無料

人形の国

3.56

10931

発刊: 2017.4.2 ~

完結・全9巻

遺跡層におおわれた巨大人工天体「アポシムズ」。危険な「自動機械」や「人形病」に侵された者たちが彷徨う極寒の地表で暮らすエオ、ビコ、エスロー達は行軍訓練のさなか、強大なリベドア帝国の兵士に追われる不思議な少女を助ける。少女から託された「コード」と「七つの弾丸」、それは世界の運命を大きく変えるものだった……!! 『BLAME!』『シドニアの騎士』の弐瓶勉が描くダーク・アドベンチャー・ファンタジー開幕!

『シドニアの騎士』の書影

シドニアの騎士

3.75

8434

発刊: 2009.8.3 ~

完結・全15巻

対話不能の異生物・奇居子(ガウナ)に太陽系を破壊された人類の一部は、巨大なる 播種船・シドニアで繁殖しながら宇宙を旅する道を選んだ。 シドニアの最下層で育った少年・谷風長道(たにかぜ ながて)は、地上で初めて出 会った少女・星白閑(ほしじろ しずか)と急速に親密さを増してゆく。 衛人(モリト)操縦士訓練学校に入学した長道は、初めて体験した複雑な人間関係に 翻弄されつつも急速に成長してゆく。

『BIOMEGAバイオメガ』の書影

BIOMEGAバイオメガ

3.80

5590

発刊: 2007.0.5 ~

完結・全6巻

西暦3005年、7世紀ぶりに火星への有人飛行を成し遂げた人類。すでに廃墟と化し、水も酸素もないかつての入植地で、探査船乗組員は1人の女と出会う。その後、帰還中に探査船は地球周回軌道上で大破。発見された乗組員の遺体は未知のウイルス【N5Sウイルス】に冒されたまま、軌道上を漂い地上に胞子を撒き散らしていた…。半年後、地球。東亜重工のエージェント、合成人間庚 造一は、DRFの管理下にある人工島【9JO】に潜入。そこはすでにN5Sウイルス感染者(ドローン)で満たされていた…!! ウイルスの地表全域拡散まで残り約15時間。造一はN5Sウイルス適応者を探し出し、保護することはできるのか!?

『アバラ』の書影

アバラ

3.64

3676

発刊: 2006.4.5 ~

完結・全2巻

人工物なのか自然物なのかもわからない巨大な廟のある世界。そこに突如現われた、ヒトの目では捉えられぬスピードで人間を殺戮、捕食する真っ白な怪物。“白奇居子(シロガウナ)”と呼ばれるその異形の怪物の出現とほぼ同時に、養殖所で働く男、駆動電次の元にタドホミという女が訪れる。その直後、現われた白奇居子は死骸となり、その側には駆動が倒れていた…。

『BLAME! 新装版』の書影

BLAME! 新装版

3.84

2145

発刊: 2015.3.4 ~

完結・全6巻

弐瓶勉の傑作SF! カバーは新たに描き下ろし! 極限まで発達したインターネット世界。探索者・霧亥(キリイ)は「統治局への再アクセス」を可能にするために何千フロアも超構造体を放浪し、「感染前」の「ネット端末遺伝子」を求める。

『NOiSE』の書影

NOiSE

3.62

2050

発刊: 2001.9.6 ~

完結・全1巻

「この世界」は、かくして生まれた―― 「BLAME!」の世界から遙かに時をさかのぼった時代。まだ確立されたばかりの超巨大ネットワーク世界で、謎の組織「教団」はシステムの僅かな歪みを利用し次々と魔物を生み出していた。不可解な児童連続誘拐事件への「教団」の関与を突きとめた女刑事・裾野結の追跡が今、始まる!!

『ブラム学園!アンドソーオン』の書影

ブラム学園!アンドソーオン

3.47

1701

発刊: 2008.8.1 ~

完結・全1巻

「弐瓶先生いったいどうしちゃったの」――(本田透)名作『BLAME!』の続編!ギャグ外伝『ブラム学園!』も!入魂の10作品、オールカラー化!!【収録作品】ZEB-NOID/ブラム学園!/ブラム学園!京都奈良相合傘/ブラム学園!桜咲く塔の下で/小包/ネットスフィアエンジニア/ポンプ/BLAME!2第八系子体プセルの都市構造体脱出記/沼の神/戦翅甲蟲・天蛾

『新装版 シドニアの騎士』の書影

新装版 シドニアの騎士

3.72

1231

発刊: 2017.9.1 ~

完結・全7巻

太陽系が異生物・奇居子に破壊されて千年。人類の繁殖と生産を維持しながら宇宙を旅する巨大な播種船・シドニアの最下層で育った少年・谷風長道は、衛人と呼ばれる大型兵器の訓練生となる。旧型だが歴史的な名機・継衛への搭乗を許された長道は、奇居子との絶望的な戦いの中で、仲間たちとの絆を深め、愛を知り、英雄への道を進む! ロボットSFの金字塔、雑誌と同サイズの新装版で待望の刊行開始!!

『Blame! and so on』の書影

Blame! and so on

3.57

541

発刊: 2003.9.5 ~

既刊1巻

すべて表示(12)

作品レビュー

一覧

3.8

9巻まで読みました

ある荒廃した人工天体での出来事を描いたSF作品。
舞台となるのは、直径十二万キロメートルの人工天体アポシムズ。
物語の最初に、その体積の大半は超構造体の殻で覆われた地底空間であること、五十世紀前に地底との戦争に敗れた人々は極寒の地表に取り残されたこと、そして人形病という病が蔓延しており、遺跡層には攻撃的な自動機械が頻出することが説明されます。
主人公は地表の居住地"白菱の梁"で育った「エスロー」という青年です。
彼は白菱の梁で教育係をしていたのですが、遺跡層で食料採集の最中にリドベア兵に襲われる自動人形と遭遇し、そのいざこざから仲間を守るため、兵士を撃ち殺してしまいます。
その報復として、白菱の梁はリドベア兵に襲われ、エスローの仲間たちは殺されてしまう。
エスローもまた、敵の攻撃を受けて命を失おうとする直前に、助けた自動人形「タイターニア」からの提案を受けて正規人形に転換し、以降、リドベア帝国との戦いに身を投じる展開となります。

設定が細かく、複雑で難解です。
その一方で、最低限の舞台説明が最初に行われ、以降はストーリーを追って把握する必要があります。
練り上げられた設定に関する説明を逐一行うことはないため、設定の難解さの割に文章は少ないです。
戦闘シーンが多々あるのですが、絵は全体的に白い感じあり、激しさの割に淡白なイメージがあります。
登場キャラの大半は死にますが死亡シーンもあっさりしていて、主要人物でさえいつ死んだのかわからなくなることが度々ありました。
ストーリーはサクサク進むので、気がついたら筋がわからなくなり、読み返してみるけど読んだはずの過去のページに見覚えがなく、どのあたりから読み返せば良いのかわからなくなるという、我ながら理解力に嘆いてしまうことがありました。
何度も読み中に寝落ちすることもあり、個人的には読み切るためかなり体力が必要でした。

ただ、理解できればかなりおもしろい物語です。
荒廃し、マスク無しで住めない地表にて、奇病に怯えながら行き続ける人々がおり、リドベア帝国という大国が少ない資源を独占するため支配権を広げている。
コードと呼ばれる装置により、高い適合能力を持つ人間は正規人形に転生できるが、その確率は非常に低い。
正規人形になればマスクは不要となり、外観が自在に変化し、特殊能力を身に着け身体能力が凄まじく向上する。
基本的にはエスローとタイターニアと、リドベア兵の正規人形同士の戦いとなりますが、途中、第3勢力として人形病患者で軍勢を作り、リドベア帝国を壊滅させて地上を平定させる『新地底教会』が現れ、混戦を極めます。
ストーリーが進むたびに登場人物も増えて難しくなってゆくので、腰を据えて読むのをおすすめします。

ラストはすごく駆け足感がありました。
これまで登場した個性的な正規人形たちが激突し、特に各自の見せ場もなくフェードアウトします。
タイターニアはどこに行ったのか、なぜ地底にいるのか、何がなんだかよくわからないままハッピーエンドっぽくなり、ここまで頑張って読んできましたが、クエスチョンマークの浮かぶ終幕でした。
終盤まで良かったのに、この幕切れは、正直微妙でした。
他方の感想を読むと、弐瓶勉作品のラストは割りとこんな感じだそうなので、わかっている方向けなのかなと思います。

2巻無料

人形の国

レビュー(196)件

完結・全9巻

すべて表示(755)

この漫画家が好きな人におすすめ

Loading ...
Loading ...