父親が家出し、住む家もなくした女子高生・桃園奈々生の前に現れた怪しい男。「奈々生に家を譲ろう」という男の言葉を信じて彼の家を訪ねると、そこは廃神社!怪しい男の正体は、土地神・ミカゲだった!!奈々生は神社を譲られるかわりに、神様の仕事を任されてしまって!?
現代に残る忍びの隠れ里。周囲に期待されて育った忍び見習い・杏子(12歳)は、次第に実力を男子に抜かれてしまい、これ以上「女の子」になりたくないと悩んでいる…。そんなとき名家華山院家の嫡子・楓が現れ、当主に仕える「側忍」を選考したいと言い――!? 現代忍者ラブコメディ!!
従兄弟で親代わりの奏と2人で暮らす椎名サクヤ。辛いときや哀しいときはいつも星を見上げ励まされてきた。そんなサクヤの誕生日に突然現れた不思議な少年チヒロ。優しい言葉を残し去っていった彼は一体、誰――!? はぐれ星たちの片恋ダイアリー、待望の第1巻!
『フルーツバスケット』の高屋奈月作品。 ファンタジーではなく、一般的な高校生男女の物語となっています。 主人公は、星空鑑賞同好会に所属している「椎名サクヤ」。 星を眺めるのが好きで、星々は歌っていることを感じ取ることができる女子高生です。 彼女は、従兄である「宮古奏」と同居していますが、奏は定職についておらず、サクヤのアルバイト代で生活をしています。 サクヤの誕生日の日に、サクヤが自宅に帰宅すると、奏は知らない青年と一緒にサクヤを祝ってくれました。 彼の名前は「葵千広」というが、奏も彼の正体を知らず、奏の勘違いから一緒にいたことが後に発覚すします。 千広が気になっていたサクヤは、同じ高校に千広がいたことに気づきます。 だが、星について語るサクヤに、千広は「嫌い」だと言い放つ。 その一言でサクヤは、千広が好きだったということに気づき、以降、基本的にはサクヤと千広が中心で物語が展開します。 フルバも家庭環境が複雑だったり、主人公の透からして最愛の母を亡くして、家がない状態でストーリー開始でしたが、本作はそれ以上に凄惨な生い立ち、家庭環境が描かれます。 虐待やいじめ、いじめの報復、果ては自殺を決意するような展開があるため、心にトラウマがある方は注意が必要な作品だと思います。 また、キャラの描き分けがいまいちで、時々誰が誰だかわからなくなることがありました。 女性キャラは少ないのでまだいいのですが、千広と奏、同級生「村上優里」の兄・優人、サクヤの担任の「久谷静」あたりが結構混ざります。 さらにストーリーが進むにつれてタッチが結構変わってきて、序盤は結構丸くて可愛らしい感じだったのですが、後半は主人公で女の子のはずのサクヤもシーンによっては同じ顔みたいになってくるのが残念でした。 ただ、全体的にはまとまっていて読みやすく、テンポの良い作品だと思います。 大変な過去を持って今ここでであった二人が、それでも曲がらないで、精一杯やった上で結末に至るまでのドラマは秀逸です。 ラストは賛否がでそうですが、最終回ちょい前の展開にがっかりしつつも、個人的にはそうであって欲しかった終わり方になっていて、とてもよかったと思いました。
by うにたべたい (528)ライバル・滝島彗に勝つため超エリート校の白選館学園に入学した華園光。学園トップ7名のS・Aクラスで日々勝負する2人は、実は恋人同士★ ある日、光が偽結婚式の花嫁役を頼まれて…!? SAメンバーと仲間達にまた会える、「S・A」番外編!!